1950年代のフランスから届いた シンプルな生成りのエプロン
~「berkarte」より vol.25 ~
エプロンの紐をギュッと結んで、キッチンに立つ奥さんの姿。「よしっ」と何かを決めて取り掛かり始める。
「トントントン、ザクザクザク、コトコトコトコト」
今日はどんなご飯が出てくるのだろうと楽しみにしながら、漂ってくる香りでメニューを妄想する私。私用をしながら鼻をスンスン。お腹の虫がざわつき始めます。
キッチンは彼女の大切な場所。そして “エプロン” は彼女のモチベーションを高める作業服。彼女のエプロン姿はとても好きです。
ここ最近のお気に入りは、細かなストライプのフルエプロンのよう。
いろんな種類があるエプロン。首にかけるものや負担の少ない肩がけのタイプ、それから腰回りだけのギャルソンタイプなどなど。張りのあるコットン地はパリッとしていて丈夫、リネン地は柔らかくて優しい着心地。
春の日差しが増えてきて、白地の洋服を纏うことが増えてきた最近。選ぶエプロンも自然と白に惹かれていきます。汚れが目立つかもしれない……でも、意外と気にせずガシガシ洗える道具のような衣類。毎日使う物だからこそ、日常使いしやすくて、飽きずに着続けられるシンプルなものをひとつは持っておきたいものです。
少しだけ個性があるのも決め手の一つ。最近手にした、古き良きフレンチヴィンテージ生地の生成りのエプロンは、シンプルで着丈の長いフルエプロン。洋服のようにも着れそうな一枚はとても素敵で、なんだか美しくも思えたりします。
元々は1950年代頃、フランス軍でホスピタル用として採用されていたエプロン。
生地はコットンリネンで軽くて丈夫。家庭の洗濯機で洗えて普通に干すだけ。経年変化でどんどん柔らかくなって、使うごとに良い一枚になっていくと思います。
シワも味があってなんだか楽しい。
女性用は要所のギャザーが可愛くて、サイドについたポケットも嬉しいポイント。
ユニセックスのタイプはフロントに大きなポケット。小物など収納しやすくて、DIY や掃除作業、キャンプにも活躍しそう。
作業に気持ちがさらに入るような、身につけるだけで気分が高まるような一枚。ぜひ、そんなエプロンに出会って欲しいと思います。
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