“いつも”が上質になる 「スティアンコル」のシャツ vol.1

大人になったら、着たい服
2016.11.08

一見、いたって普通なのに、袖を通してみたら、ピタリと決まる。

おしゃれな大人たちが“本物のシャツ”と口を揃える「スティアンコル」のデザイナー・三浦俊彦さんにお話を伺いました。

 

見えないところのこだわりが

着た人にだけわかる美しさに

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デザイナーの三浦俊彦さんが作るのは、「媚びない」シャツです。流行や何が売れ筋かなんて関係なし。レディースでも、ダーツをとるなど、「デザイン」することをしません。トラディショナルなメンズシャツを少しサイズダウンした、いたって「普通」の形なのに、さらりとまとうと、逆に女らしさが匂い立つから不思議です。それは、このシャツ一枚に三浦さんが試行錯誤を繰り返して見つけたベストバランスを生み出す「技」が宿っているから。

1960年代に当時一世を風靡した「ヴァンヂャケット」に入社。ファッションの礎を気づいたといわれる石津謙介さんのもとでシャツのデザインを手がけたそうです。

三浦さんが当時からこだわり続けているのが、ボタンダウンシャツです。その襟は、必ずロールしていなければならないのだとか。

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「襟みつがくっついた襟は、ドレスシャツなんです。でも、ボタンダウンなら、襟がロールしていなくちゃ格好悪い。そのために襟腰のボタンホールはセンターラインより、数ミリ前に出しています。襟先のボタン位置も数ミリでさえずれちゃダメ。この微妙なベストポジションを守るために、ボタンをつけるのは、信頼できる職人さんの手作業なんですよ」

「スティアンコル」のシャツが、さらりとはおっただけでサマになるのは、このボタンダウンの襟まわりが、すっと首になじむからなのです。

vol.2へ続きます

photo:和田直美 text:一田憲子

『大人になったら、着たい服 2016春夏』より抜粋

Profile

三浦俊彦

Toshihiko Miura

1960年代「VAN JACKET INC.」入社。「Kent」や「GANT」のデザイナーを経て独立。1992年「スティアンコル」ブランドを立ち上げる。その他「ガーデンズ オブ パラダイス」などを手がけ活躍中。

http://www.universal-lab.com/

 

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