服とのよい出会い、よい別れ Vol.1 ルノンキュル 木村牧子さん
黒のタートル・・・去年の無印良品、家で洗います。
スカート・・・高校生の時に買った「NICOLE」。熟成が進んだ今のほうがしっくりなじんでいます。
ベルト・・・20年ほど前パリのプランタンで購入、当時バブリー、今はクラシックないい感じ。
こんにちは、木村牧子です。今月は、服とのよい出会い、
よい別れについてのお話です。長かれ短かれ、
服にはおつきあいのタイムリミットがあります。
嗜好の変化、流行との兼ね合い、くたびれ具合、
自分の体型の変化、収納スペースなどなど、
理由によってお別れまでの時間は変わってきます。
自分の気持ちとタイミングがぴったり合っていれば、
気持ちよく「ありがとう、さようなら!」と言えるのですが、
どちらかが片想いで終わる場合はなんとも後味の悪いものですよね。
服との出会いと別れ、どちらのストレスもない
おつきあいのために、幾つかの項目を見直してみましょう。
1買い物の癖を知る
女性にとってショッピングとは単に必要なものを
購入するだけでなく、リフレッシュ、ストレス発散、
ワクワクする時間ですよね。
でももしあなたが「なんでこんなの買っちゃったんだろう」と
後悔することが多いなら、それは発散しているストレスよりも
買い物の失敗によるストレスが上回っているかも。
これを改めるには、買い物の回数を減らすか、
打率を上げるしかありません。
打率を上げるためには、自分の買い癖を洗い出すのが大事。
おすすめなのは、持っている服を並べて、特徴や
買ったときの状況の共通項を書き出してみるという方法です。
セール品、グレーのニット、フリル、
あの店員さんのオススメ、のように。
これらを頭にインプットすることで、
買いたい衝動が起きたときに「すでにたくさん似たようなのを
持っている」とか「この手のは何度も失敗している」など、
脳内アラートが出るようにしておきます。
2.トレンドには冷静に対応する
お気に入りのいつものブランドであっても、
安定のベーシックであっても、
そこには必ず流行りの傾向があります。苦手なトレンド、得意なトレンドは誰にも公平に、
入れ替わり訪れて来ています。
サイズ感とか、色のトーンとか、素材とか。
苦手なときには、乗っかってしまわないよう慎重に、
過ぎ去るのを待つ。苦手だけど試しにちょっと乗っかってみるなら
プチプラで済ませる。得意なものは数年先のストック用まで
買っておいてもいいかも?
トレンドに乗って、結局着なくなってしまったり、
無駄に踊らされないために、自分のタイプを冷静によく知って、
このメリハリをつけることが大事です。
Profile
木村牧子
「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。