「柄とりどり」…おすすめ帖vol.79

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に２回、ご紹介しています。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　

photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

 

10代を東京・高円寺界隈で過ごしていた私は、毎日のように古着屋さんへ通っていました。当時の古着屋さんはヘンテコで魅力的な柄物がたくさんあって、値段も学生にはやさしい値段。それはそれはよく買っていた。ラルフローレンの総柄シャツはお気に入りで、中でも黄色のシャツ生地にテニスをする人々が結構な大きさで描かれた柄シャツは一番のお気に入りでした。なんと今は娘が代わりに着てくれています（たぶん買ってからもうすぐ30年）。この春、アナベルで気になった柄物を一部、ざっとご紹介してみたいと思います。

 

 

まずは「GASA（ガサ）」のジャカード柄の大迫力の可愛い生地は、ボーダーの縦使いですワンリピートの長い贅沢すぎるジャカードは、「GASA（ガサ）」でしか見ることができない凄い生地。

 

 

ラフでシンプルなクルーネックブラウスに合わせて。「en（エン）」さんのネックレスはやっぱり素敵。

 

 

全体にゆったりした印象ながら、生地の高級感と小物使いでラフになりすぎないスタイリングを心がけて。

 

 

お次のワイルドフラワープリントは「HAVERSACK（ハバーサック）」のもの。

 

 

自生する草花をモチーフにしたフラワープリントが生き生きとして素敵です。

 

 

ウエストの紐も、前で結いたり後ろで結いたり、気分で変えて楽しいワンピースです。

 

 

こちらが前で結いたところ。こちらの方が少しフェミニンかな。袖を捲ったら、夏でも着ていただけるほどの生地感です。

 

 

水彩絵具で描いたような濃淡の描写が美しい「SUSURI（ススリ）」のプリント生地は、少しレトロな印象もあって今の時代に新鮮に映ります。

 

 

コットンシルクの素材感も手伝って、非常に上品な佇まいです。

 

 

「khadi & co（カディ＆コー）」のスターパンツに合わせれば、普遍性を感じる大人のラフなスタイリング。

 

 

こちらは変わったところにポケットのあるブルゾンのようなシャツ。こちらは「ASEEDONCLOUD（アシードンクラウド）」のもの。

 

 

少し大きめで懐かしいチェック柄のリネンシャツは、ノスタルジーを感じさせるT-ストラップのシューズを合わせました。

 

 

カバンも小さな柄物で、少しお揃い感を出しています。

 

 

最後はまたまた「GASA（ガサ）」。ここのファブリックは本当に価値のあるものばかりです。

 

マドラスチェックはボケみがうまく表現できている方が素敵だと思うのですが、これはボケみもあって落ち着いた色使いでありながら着てみるとしっかりと顔映りも良い。妻も着た瞬間、「うわ〜」と声が漏れました。

 

 

袖の横側にボタンが付いていますね。袖捲りができるのです。

 

 

こんなふうに。付いているボタンは上から4つは全て違うボタンが並んでいて、ボタンの取り付け修理を繰り返してきたアンティークかのようなデザインが可愛らしい。そして、前開きでコートとワンピースの中間のようなお洋服です。そう見ていくと、着る期間はすごく長いと思います。

 

 

春は色物、柄物が取り入れやすい季節です。ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

ジャカードパンツ：GASA　￥55,000（税込）

花柄ワンピース：HAVERSACK　￥41,800（税込）

花柄ブラウス：SUSURI　￥47,300（税込）

チェック柄シャツ：ASEEDONCLOUD　￥29,700（税込）

チェック柄コートワンピース：GASA　￥80,300（税込）

 

発売中の『ナチュリラ』2022春夏号でも伊佐さんが提案する着こなしをご紹介しています。本誌もぜひご覧になってみてくださいね！

　

←その他の「アナベル」の着こなしはこちらから

• 
• 
• 
• 
•