この軽さは感動レベル! 「モンベル」の折りたたみ傘
名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。
ここ数年のキャンプブームで専用のウェアやギアに触れ、その優秀さに感動し、日常生活でも取り入れたいと注目している人が多いのがアウトドアブランド。“Function is Beauty(機能美)”と“Light & Fast(軽量と迅速)”というコンセプトのもと、1975年に大阪で創業した「モンベル」もそのひとつ。そろそろ梅雨入りするこの時期、ファッション誌などの雨具特集でよく取り上げられ、愛用者も多いのが軽量傘です。
「トレッキング前後に使用できる軽量傘があったら便利、という意見が社員から上がり、1987年に発売したのが始まり。現在は、サイズ違いや用途別など、9種類で展開しています」と教えてくださったのは、広報部の黒瀬美保さん。その中でも、日常使いがしやすいと大ヒット中なのが、“U.L.トレッキングアンブレラ”。
「モンベル」U.L.トレッキングアンブレラ¥5,280(収納ケース付き)
※商品の価格は2022年5月現在のもので、表示は税込みです。
この折りたたみ傘の一番の感動ポイントは、とにかく軽い……いや、軽すぎること! その重量、なんと123g。iPhoneと同等か、それより軽いうえ、折りたたむと全長26㎝と超コンパクトになるので、持ち歩いているのを忘れてしまうほど。ベーシックカラーからポイントになる色まで揃っているのも嬉しいところです。
「この“U.L.トレッキングアンブレラ”が世に出たのが2001年。従来のナイロンに比べ、約2倍の引き裂き強度を誇り、抜群の軽量性と薄さも兼ね備えた『モンベル』オリジナル素材、バリスティック エアライト®ナイロンを、初めて傘で採用したモデルとして誕生しました」
2016年には、生地とパーツを見直し、さらに約20%の軽量化に成功。それに大きく貢献したのが、親骨をカーボンに変更したこと。軽量傘でよくある6本骨ではなく、強度が増す8本骨なのに軽くて丈夫なのは、これのおかげなのです。
よく考えられているな~、と感激するポイントはまだあります。石突に付いているループの用途を伺うと「バッグに装着したカラビナやフックなどに引っかけられるので、小さめバッグで入らない時や、濡れたままバッグに入れたくない時にぶら下げられて便利なんです」という答えが。
使用直前時は、ループを引っ張ればさっと取り出せるのも魅力です。
軽量傘シリーズで“U.L.トレッキングアンブレラ”と同じくらい人気が高い2本も紹介しておきましょう。1本目は、20デニールの生地を使用し、より強度を増したひとまわり大きい150gの“トレッキングアンブレラ”。もう1本は、7デニールの生地を使用し、6本骨にして86gという傘とは思えない軽量&コンパクトを叶えた“トラベルアンブレラ”。3本のサイズ感を比較してみたのがこちら。
上から「モンベル」トレッキングアンブレラ¥4,950、U.L.トレッキングアンブレラ¥5,280、トラベルアンブレラ¥5,720(すべて収納ケース付き)
雨の日のほか、紫外線対策もできる晴雨兼用の軽量折りたたみ傘をお探しの方は“サンブロックアンブレラ”がおすすめ。
「モンベル」サンブロックアンブレラ¥4,950(収納ケース付き)
「私は、雨用に“U.L.トレッキングアンブレラ”、日よけ用に“サンブロックアンブレラ”という感じで使い分けています。この2本は、社内所有率もかなり高いです!」
生地や骨などが破損してしまった時は、迷わずモンベルストアへ。持ち込めば、約1~2カ月後に修理を終え、また使い続けることができます。
重たい折りたたみ傘を持ち歩いたあげく、使わずに帰宅した時の悔しさたるや……。気軽にバッグに入れておける超軽量折りたたみ傘が、あなたのストレスを緩和しながら、強い味方にもなってくれること、間違いなしです!
photo:花田 梢 text:三宅桃子
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TEL:06-6536-5740
公式オンラインショップ:https://webshop.montbell.jp/
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