板倉直子さんのデイリースタイル【12月編】#1 ワンピースコート
『大人になったら、着たい服』で人気の板倉直子さん(セレクトショップ「ダジャ」ディレクター)の日々のおしゃれをご紹介するマンスリー連載。【12月編】第1回は、旅や出張時にも重宝する、ワンピースの着まわしをご紹介します。1枚のワンピースがいったいどのように変化するのでしょうか? 板倉さんの出張時のスナップからお届けします。
先月は、8泊9日の出張がありました。阪急うめだ本店で開催された「頑張りすぎない大人服展」に参加するためです。旅や出張のときは、限られた荷物でいかにおしゃれをするかがポイントですね。さらに、秋から冬へ、季節の変わり目の時期だったので、気温の変化にも対応できるように、温度調整がしやすい装いを考えました。出発の日はリネンシャツにベストを重ねて、ボトムは太めの「リゾルト」"711"です。「ミッシェル・ボードアン」のウールのワンピースをコート風に羽織ってアウターに。寒くなったら、「ジョンストンズ」のカシミアストールをグルグル巻きにします(笑)。
ウエストのリボンを結ばずに、前を開けるとこんなふう。この日はワイドパンツのシルエットをいかしたくて、インには「ソーノ」のシンプルなハイゲージニットを合わせました。ネイビー×グレーの2トーンでシックな秋の装いに。
素直にワンピースとして袖を通した日。写真ではわかりにくいのですが、ワンピースの中に白シャツを着て、首元からチラリと白をのぞかせています。このワンピースはノーカラーなので、シャツやタートルネックとの組み合わせが楽しめるのもポイント。ウール素材のワンピースはとても暖かいので、朝、晩に冷え込んだときは、大判のストールをふわりと巻いて乗り切ります。
この日は、ワンピースのウエスト部分だけボタンを留め、リボンをキュッ。中に着たツイードスカートに合わせて、クラシックな雰囲気にまとめてみました。トップスは「スティアンコル」のサックスブルーのシャツに「ソーノ」のニットベストです。首元や袖口からもブルーをチラリ。サックス&ブラウンの大好きな色合わせです。
最後にご紹介するのは、阪急うめだ本店の売り場に立つ店長・エスミのスナップ。同じノーカラーのワンピースのグレーです。コートふうにはおったワンピースの丈とバランスをとって袖はぐっとたくし上げ、「リゾルト」"711"を太めのワンロールにしています。
ウールワンピースの着まわし術、いかがでしたか? じつはこのワンピースは1サイズ展開なのですが、小柄な人はウエストリボンでブラウジングして丈を調整することが可能です。背丈を選ばず、女性らしいワンピースにも、カジュアルなはおりにも活躍してくれる頼もしいアイテム。イベントでも大人気だったんですよ。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。