ほかの素材が着られなくなる! 「ヨハ」のメリノウールインナー
名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。
photo : 花田 梢 text : 三宅桃子
ここ数年、各メーカーが研究を重ね、多種多様な素材で続々登場しているのが寒さをしのぐためのインナー。寒がりな取材班も、これまで冷気に耐えられるものをいろいろ試してきました。
インナー探しをする中で気づいたのが、冬でも意外と汗をかいているということ。白のハイネックニットの首元と脇部分に汗染みがついていたのを発見したときは、思わず目を背けてしまったほど。これは、屋内外の気温差で生じた汗が乾ききらなかった証拠で、あったかインナーを着ているにも関わらず逆にひんやり感を感じていた理由のひとつだったのです。
そんな“インナー迷子”になっていたときに出会ったのが、1963年に創業したデンマークブランドの「joha(ヨハ)」。
「ヨハ」レディスブラウス¥6,800、レギンス¥6,800、ウールソックス各¥1,800
※商品の価格は2016年12月現在のもので、表示は税抜きです。
素材は、羊毛のなかでも最高級といわれているメリノウール。しなやかなやわらかさが特徴とのことだけれど、どうしても気になるのが“チクチク”しないかどうか。
触れてみると、予想に反してとてもなめらか! そして、グイーンとよく伸びて、体にやさしくフィットしてくれます。
マイナスな先入観が一気に覆されて驚いていると、セールスの佐久間貴子さんも「でしょ?」と笑いながら、その理由を語ってくれました。
「不快感がないのは、18~19ミクロンのとても細い繊維を使っているから。北欧の赤ちゃんは、ほとんど『ヨハ』の肌着に袖を通すといわれているくらいなので、肌あたりのよさはお墨付きなんです」
代表取締役の鶴田研一郎さんからは「メリノウールのインナーは冬だけって思っていませんか?」と聞かれ、はいと答えると……。
TEL 03-6804-3242
公式サイト http://unit-ew.com/joha/
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。