生地と形のギャップが心地よい! 履けば分かる‟Coal Miner Pants”のよさ
~「LIFETIME」より vol.19 ~
デニムへの想いはもう無くなったと思っていましたが、昨年発売された「another 20the century(アナザートゥエンティースセンチュリー)」のデニム地のトラウザー、‟Coal Miner Pants”を手にした瞬間、青春カムバック! です。
(やっぱりデニムは永遠の憧れ)
ジーパンといえば、リーバイス501。お洒落な人は501を履きこなす。5ポケットのデニムのことをジーンズではなく、今でも"ジーパン"と呼ぶのは、そんな青春時代の名残りかもしれません。どうぞオジサン扱いしてください(笑)。
(自分なりのデニムスタイルに出会えてご満悦)
十代中頃、身長179cmで体重55kgというガリガリでした。しかも超短足O脚となると、501に憧れるもまったく似合うわけがありません。シド・ヴィシャスを目指してブラックデニムのスキニーを穿くも、甲本ヒロトのように似合うまでには至らず、「A.P.C.(アーペーセー)」のスキニーデニムも今や青春の記憶という名の箪笥の肥やしとなっています。
(小さなお尻のわたしでも美しいシルエットに。お尻がしっかりしていたらもっと綺麗なはず!)
デニムといえばジーパンという先入観に囚われていたのですが、‟Coal Miner Pants”はそんな既成概念の外にあり、ヴィンテージのトラウザーのような佇まいのパンツをデニム素材にしてしまったこの一本に、わたし自身の未熟さを思い知らされました。
(性別年齢不問のデザインなので、女性でもキレイなシルエットで穿くことができますよ)
13.5ozのセルビッチデニムを使用したゆるいテーパードシルエット。普段、仕入れた商品は一年以上売れない限り私物にはしないルールを設けていますが、試着した瞬間、ルール変更が決まりました。
(尾錠とも呼ばれるシンチバック仕様)
シンチバック(デニムの背面に付けられたベルト)とパンツのシルエットとの絶妙なギャップがたまりませんね。インディゴはイエローステッチで、ブラックはオレンジステッチ。「another 20the century」らしい細かな演出です。
(ボタンやリベットも銅製と抜かりなし!)
(もちろんセルビッヂ⦅赤耳⦆です)
また、この‟Coal Miner Pants”には、想像力を掻き立てられる物語が添えられています。架空の物語ですが、これをイメージして穿くとまた愛着が増しますよ。
“ 40年代に入ると、世界のエネルギーは石炭から石油へと移行していきます。
それまで炭鉱等の採掘が盛んであったウェールズ南部では、劣悪な労働環境が問題となっていました。ただ、このエネルギー革命の影響により、
労働組合のストライキも産業の衰退と共に沈静化していきます。
その後何十年と時が過ぎ、90年代に入ると企業労働者の権利や環境を整えていく動きが高まり、
また違った形で労働運動が盛り上がりを見せます。
組合員たちは、すべての労働者の人権が損なわれてはならないと訴え、
その象徴として炭鉱夫を模した作業着を着てストライキを行いました”
※この「Hi STORY」はフィクションであり、登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。
(すでに膝が少しでるくらいに穿き込んでいる私物)
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