「NIKE」の創設者も認めた「ASAHI(アサヒ)」 が作るジョギングシューズ
~「OEUVRE(ウーヴル)」より vol.22~
昨日ご紹介したキャンバスデッキシューズと並び、2017年3月に「アサヒ工場」から発売予定のジョギングシューズがあります。個人的な目線で見た、この「ASAHI」のジョギングシューズは、色んな魅力を秘めていてわくわくさせられるものです。絶妙なグレーのスエード、タンには「ASAHI」のネームタグがポイントになっています。
ジョギングシューズと聞いて、きっとみなさんの頭の中に浮かぶ名だたるブランドのスニーカーがあるかと思いますが、実は以前、名だたるのブランドのジョギングシューズが「アサヒ工場」で生産されていたというから驚き。
初期の「NIKE(ナイキ)」や「BROOKS(ブルックス)」のジョギングシューズもそのうちのひとつだったそうで、「NIKE」の創設者は、久留米のホテルに寝泊まりし、名品と呼ばれるジョギングシューズを「アサヒ工場」でつくりあげたそうです。
以前、靴が作られる工程のほんの一部分を見せて頂いたことがありました。昔のままのディテールを残し、ノスタルジックな工場内の空気もさることながら、ほんの一部分なのに、なんたる地道な作業と手間のかかる工程に、は~!と、感心させられるばかり。靴作りをしている方には当たり前の作業も、わたしにとっては頭の上がらない作業ばかりです。
毎日履いている靴がこんな風に手間ひまかけてつくられているなんて。でもそうですよね、数えきれないほど曲げられ、摩擦され、履き込まれるのですから、それに耐えうる靴ということは、簡単に出来上がるものではありませんよね。靴作りとは本当に奥深く、細部にまで行き届いたこだわりと職人技やアイデアなどが詰まっているのです。
「ASAHI」のジョギングシューズの素晴らしさにおいては、職人による手作業でソールを削るというアナログな方法が用いられており、なんとその「NIKE」や「BROOKS」のジョギングシューズを作っていた当時の技術者が、現在も工場にて今回の作業を行っているとのこと!
また、2017年より新たにスタートする「ASAHI」のロゴは、昔の手描きでつくった1970~80年代の旧ロゴを復活させているそうです。伝統的な技術が現代的に落とし込まれたデザイン。唯一のポイントにネームタグに施されたロゴ。それぞれが重なり、無機質なカラーながらも温かみのある印象を作り出し、30年以上前に培われた技術と情熱が今でも活き活きと、途上だった頃のスニーカーの力強さを教えてくれます。
新しいこのジョギングシューズが、春から日々の一部となることがとてもたのしみです!
国内外の雑貨や日用品、服、アクセサリーなどが並ぶセレクトショップ。連載「今日のひとしな」の執筆は店主の牟田絢加さん。
福岡県久留米市野中町1270
TEL:0942-33-0107
営業時間:12:00~17:00
休:月曜+不定休(2017年から変更予定。営業日はブログとインスタグラムで確認を)
https://oeuvre.stores.jp
http://store.persica.jp
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