50年変わらないデイパック！ 「アウトドアプロダクツ」の“452シリーズ”

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。

“アウトドア愛好家に好まれる日用品を作りたい”というコンセプトのもと、1973年にアメリカ・ロサンゼルスでスタートした「アウトドアプロダクツ」。デイリーユースしやすいアイテムも豊富で、「学生時代の相棒だった！」「街で使っている人をよく見かける」「いまは家族で愛用中」という声も多数！　今年は、50周年というアニバーサリーイヤーを迎え、再び注目されています。
中でも、世界中の人々に愛されているデイパックといえば、ブランド設立と同時にリリースされた“452シリーズ”。

「アウトドアプロダクツ」452U MEDIUM ナイロンデイパック 15.4L コーデュラナイロン仕様 ¥6,380
※商品の価格は2023年7月現在のもので、表示は税込みです。

50年も経っていれば、当時から変わっている部分もあると思いきや……「パーツやロゴ以外のデザイン、形、素材は、なにも変わっていないんです」と教えてくれたのは、「アウトドアプロダクツ ザ・レクリエーションストア」店長の中川恭成さん。⻑年ブランドの顔として作り続けられる理由を探ってみました。
まずは、素材からチェック。
「一般的なナイロンより丈夫な米国インビスタ社のコーデュラ®ナイロンを使用しています。1000デニールと厚手なのにとても軽く、撥水加工が施されているので多少の雨ならはじきます」

「太い⽷で織られていて、キャンバス地っぽい経年変化をたどるのも特徴です。使い続けていくと、ハリのある素材がクタッとこなれてきたり、あたりが出てきたりもします」
世の中に数多あるデイパックの中でも、アウトポケットひとつという潔いシンプルさ。内側もスッキリとしていて、これも軽量化にひと役買っています。

肩への負担を軽減するパッドが⼊ったショルダーストラップは、アジャスターで長さ調節も可能です。

そして、「アウトドアプロダクツ」といえば、選ぶのが楽しすぎる色展開！　コーディネートしやすいベーシックカラーから、アクセントになるポップな色まで、全12カラーがスタンバイ。

また、容量違いの7サイズ展開というのも魅力的。キッズから⼤⼈まで対応するラインナップなので、家族おそろが楽しめます。「ファミリーで使ってね」とプレゼントしても喜ばれそう。

「アウトドアプロダクツ」左から：452W X-SMALL ナイロンデイパック 10.4L コーデュラナイロン仕様 ¥4,950、452V SMALL ナイロンデイパック 11.8L コーデュラナイロン仕様 ¥5,280、452U MEDIUM ナイロンデイパック 15.4L コーデュラナイロン仕様 ¥6,380、452T LARGE ナイロンデイパック 35.0L コーデュラナイロン仕様 ¥8,580、452S X-LARGE ナイロンデイパック 45.1L コーデュラナイロン仕様 ¥9,900、452Q COLOSSAL ナイロンデイパック 71.3L コーデュラナイロン仕様¥15,400、452Q COLOSSAL ナイロンデイパック 71.3L コーデュラナイロン仕様 ¥15,400

無駄を削ぎ落とし、シンプルイズベストを貫いている“452シリーズ”ですが、キッズサイズには安全対策のハーネス付き。動き回ってもずり落ちないよう、しっかり固定することができます。

平林奈緒美氏がアートディレクションを監修した旗艦店「アウトドアプロダクツ ザ・レクリエーションストア」と公式ECサイトで限定販売しているエクスクルーシブモデルがこちら。
「“452シリーズ”のアウトポケットに、リッターやサイズなどをプリントして、よりカジュアルな雰囲気に仕上げました」

「アウトドアプロダクツ」左から：452T LARGE ナイロンデイパック 35.0L コーデュラナイロン仕様 ¥8,580、452U MEDIUM ナイロンデイパック 15.4L コーデュラナイロン仕様 ¥6,380、452W X-SMALL ナイロンデイパック 10.4Lコーデュラナイロン仕様 ¥5,280

先日、取材スタッフが街で見かけたのは、「アウトドアプロダクツ」のデイパックを背負っているシルバーヘアが美しい70代と思しき女性。あえて変わらないよさ、普遍的なデザインは、老若男女関係なく心をつかむことを実感。きっと、50年先も変わらないスタンスで、多くの人々の生活に寄り添っているはずです。

photo：花⽥ 梢　text：三宅桃子

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