【自分を知った大人服】成田結実子さん 「クローク」店主 vol.2
「地元に帰って、自分の足元を見つめてみたら、自分が好きな洋服が、見えてきたんです」
若いころに見たフランス映画の女優さんたちのように、カジュアルだけど、少しクラシカルでレディライク。それが、成田さんのおしゃれの基本です。
「10年前に買ったコートやスカートを今も持っています(笑)。大好き、と手に入れたものは、古びませんね。それを、”今”のテイストとミックスさせてコーディネートするのが楽しくて」
回り道してきた道のりも、たくさん買った洋服も、無駄なものはなにもない。そして、装うことでちょっと元気になる……。そんな楽しさを、今、お客様に伝えたいのだといいます。
今は毎日閉店後に、入荷したアイテムの写真を撮って、ブログにアップ。深夜まで残業しているそう。「全力を尽くしたいタイプなんです」と笑います。
そんな成田さんの姿を見ていると、洋服には、明日を変える力があると、信じたくなります。
photo:岡田久仁子 text:一田憲子
『大人になったら、着たい服 '16-'17秋冬』より抜粋
Profile
成田結実子
文化服装学院卒業後、「ビームス」、「F.O.B.COOP」を経て故郷に戻り、美術館に勤務。その後「ドレステリア」や岡山のセレクトショップで働き、2014年に香川県高松市にセレクトショップ「クローク」をオープン。http://www.cloak-room.jp
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。