「予習復習」~おしゃれ暦vol.26~如月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第26回目です。今年はすでに何度か“春の嵐”とともにポカポカ陽気の日もあったりして、確実に季節はめぐっているのだなぁと感じます。三寒四温のこの時季のおしゃれ、楽しみながら乗り切るには「素材の重ね技」と「色使い」にあるようで……。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
『日中は穏やかな天候で、夕方から夜にかけて
極端に気温が下がりそうです。
地域によっては、雨かあられが降るでしょう。』
情報は盛りだくさんだが、結局どう対応したらいいのか
よくわからない。
進化したテクノロジーも、ドラマティックで気まぐれな
春の天気は、予想しきれないようだ。
春を感じさせながら、冬物も上手に利用したい。
春のワンピースをウール素材の温かいタートルで重ね着しよう。
暖かくなったとはいえ、暑くて困るほどでもないだろう。
タイツをコットンにするか、ウールが入ったものにするか。
最低気温を参考に決めたらいい。
見せたいのは、ワンピースなのだ。
タートルやタイツの色合いは、ワンピースを基準に選びたい。
外出時間によっては、スプリングコートがどんどん活躍する。
でも心配だから、巻き物は冬のものを用意して。
かといって、厚手のウールストールは、そろそろ離れたい季節。
温かくも春物と寄り添い、違和感のない素材感をチョイス。
ワントーンにすると、いい意味で素材感にごまかしが利く。
帰宅途中、寒くなったらコートを上までしっかり閉めて、
首元は巻物で覆い隠す。
南風と北風の入り乱れる気まぐれな春の天候に、
裏つきのスプリングコートは頼りになる存在だ。
中にウールを潜ませても色合いは春らしく。
コートとストールで風を防げば、春らしくも温かい。
明るく、春物と合わせやすい冬物のセーターや、
春物に合わせやすく、真冬には使わない冬のストール。
つい買わずに通り過ぎる、裏つきのスプリングコート。
ドラマティックな春の日々を楽しむには、
一番後回しになりそうなお洋服が束になる必要があるみたいだ。
季節がクロスオーバーするときにこそ、クローゼットを見直そう。
予習と復習が一気にできる絶好の機会です。
コート:Honnete ¥39,000+tax
ワンピース:ゴーシュ ¥33,000+tax
タートルネック:Fabrique ¥12,800+tax
ストール:ITOI collection by YURI PARK ¥28,000+tax
バッグ:園田 明子(3月18日~アナベルにて3人展開催)
シューズ:catworth ¥22,000+tax(近日入荷予定)
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