【フタナ#01】特別な人と会う日に着たい「Maku textiles」のワンピース
皆さまこんにちは、京都にあります「futana(フタナ)」の土井と申します。
今日から4日間、秋冬のお洋服の中からほんの一幕を、皆さまにご紹介させていただきたいと思います。くつろぎ時間のお茶うけとしてご覧いただけたらとても嬉しいです。
さて、初日の今日。いつものようにお店にあるもの全部ご紹介したい! と思いつつ悩みに悩み選び出したのは、「Maku textiles」さんのお洋服です。Makuについては、昨年の冬にもご紹介させていただいていて、こちらも是非皆さまにお読みいただけたら嬉しいです。
今回、Makuのお洋服の中からワンピースを二つ選び出しました。
ここ数年、輪をかけてズボラになっている土井。もともと沢山のアイテムをいろいろと組み合わせてコーディネートするのが苦手な私は 、何も考えずに着るだけで外に出られる洋服に頼り切り。今日の二つは、そんな“一枚ですぐ外に”のお洋服の中から、デイリーとは少し異なる場面、お出掛けや特別な人に会う時に着たいワンピースのご紹介です。
まず一枚目は、シャープな印象の表地に、動きのある裏地がピピッとアクセントとなっているHALITA。
余談ですが、Makuの洋服には一点一点女性の名前がついています。それはデザイナーのサンタヌが洋服を作り出す際に、それを纏う人物像を一人一人想起することからはじめるから。
手仕事布を作り伝え、そして続けてゆくことで美を表現しようというサンタヌ。サンタヌの中にある美・創造・奉仕が、女性が美しくあるための服をつくることなのだというその姿勢がとても印象的です。
私は、いわゆる男性的な服が大好きで日常的に楽しみますが、Makuの洋服は着た瞬間に女性としての自分を思い出させてくれるものばかり。少しくすぐったいけれど、Makuを着る時は女性である自分をめいっぱい楽しんでいます。
HALITAは一見シックでかっちりとした印象ですが、その実動いてみるとウエストからしっかりと広がりゆくボトム部分。自分の動きに合わせて洋服がふわふわとついてきてくれる感覚。鏡の前で右に左に体を回すたび、ワンピースが弧を描くのを感じるとウキウキしてきます。
HALITAのもう一つの特徴はその裏地。実は総裏地なのです。
袖の先から身頃の裾まで、全身に裏地が付いています。これはとても大変なこと。表地に響かないように全身に裏地をつけるというのは、想像しただけでも眉根にしわが寄ってしまいそうです。
着た時に肌当たりが良くなるという実用面だけでなく、その色柄にもぐっと惹かれる明るいブルーに細いストライプ。
袖を折り返した時、腕を動かすたびにブルーがふわふわ目に入って、ここでもまたぐぐっと気持ちが高まるのでした。
さらに、ボトム部分の裏地は、なんとギャザーによる切り替えが! このほどよいふくらみが、小さいけれどしっかりと印象に残る動きへとつながります。
そして、もう一つご紹介するのは、HALITAとはまたぐっと異なるイメージのABZU。
こちらは前後共にV字に開いた首回りで、直感的に女性らしさを感じるドレッシーな一枚です。
シンプルなデザインに見えますが、よく見るとV字の絶妙な大きさやその下に配された美しいギャザーにうっとり。
アームホールと身頃の継ぎは、はしごステッチと呼ばれるステッチで、縫い目までも目を楽しませてくれています。実用面では、腕の動きをスムーズにしてくれる効果も。
次にあそこへ行く時は、このワンピースを着て行こう。あの人に会う時に、このワンピースはどうかしら……。
着たい服を着て、行きたい場所へ行き、会いたい人に会う。私の中にある大きなしあわせの一つです。
このカタチのしあわせをずっと手にし続けてゆきたい。Makuのことを書いているとあらためてそう感じます。
4日間特集の初日。最後までお読みいただき皆さまありがとうございました。明日もまた、皆さまにお会いできましたらうれしいです。
今日も引き続き良き一日となりますように。
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