旅するコーディネート DAY4・フランス

おしゃれさんコーディネート
2025.02.20

こんにちは! 埼玉・川越の「ソコノワ」スタッフ、高橋です。
あっという間に最終日ですね。締めくくりは、ファッションの街といえばやっぱり、パリ! 今日はフランス編をお届けします。

ちょうど20年前の2月、わたしはパリを訪れました。一緒に旅した友人は、「この靴でシャンゼリゼ通りを歩きたい」と、イチゴモチーフのフラットシューズをスーツケースに詰めて持ってきていたのです。雪がちらつく寒い中、それでも満足そうにその靴を履いて歩く彼女の姿が、今でも心に残っています。一方のわたしはというと、荷物を増やしたくない一心で「歩きやすくて、汚れてもいいから」と、スニーカーを一足だけ持参したのみだったのでした。

それ以来、「次にフランスへ行くときは、おしゃれをして歩きたい」と思い続けていたら、気づけば20年が経っていました。そんな想いを込めた、今回のコーディネート。ぜひご覧ください。



本日はどちらへ?

フランス編


 

その1:パリのマルシェやショップ巡り

 


パリの朝は、少し早起きをしてマルシェへ。

日本では見かけない野菜や焼きたてのパン、香り高いチーズが並ぶ市場は、歩くだけでワクワクしそうです。蚤の市や地元の人々が日常的に通うショップにも足を運び、持ち帰れないけれど、滞在先で楽しむお花を買ってみたり。思いがけない出会いを探す時間。そんなシーンを思い描いて、コーディネートを組みました。


本日の主役は、1970年代にフランス・パリ市役所の職員のために作られたバルマカーンコート。シンプルで洗練されたシルエットが、パリの街並みにしっくりと馴染みます。



そこに、「MANTERO 1902(マンテロ)」のシルクスカーフをひと巻き。柔らかな光沢をもつ生地が、歩くたびにふわりと揺れ、クラシックな雰囲気を演出してくれます。



ボトムスには、「HARi(ハリ)」のランチパンツ。コットンキャンバスの素材感がいいアクセントになっています。もちろん動きやすさも抜群です。


足元には、「forme(フォルメ)」のDanceⅡを。カジュアルなレザーシューズは、スニーカー感覚で履けますよ。着こなし全体を程よく引き締めて。


手には、フランスのアーティスト・Isabelle Boinot(イザベル・ボワノ)さんのイラストが描かれたリネントートバッグを。プロヴァンスのお土産をモチーフにしたイラストが目を引きます。蚤の市で見つけた小物や、ふと立ち寄ったショップで出会ったものを、気軽に入れて持ち歩くのにちょうどいいサイズ感です。

静かな冬のパリを歩きながら、宝探しのような時間を楽しむ。そんな一日をイメージしたコーディネートです。

 

「LILY1ST VINTAGE」1970’s French Uniforms Balmacaan Coath
「HARi」RANCH PANTS 
「MANTERO 1902」SILK SCARF 
「forme」DanceⅡ
「ISABELLE BOINOT」リネントートバッグ 
「Yin Year」YY 2-20 

 



その2:パリから足を延ばして、リヨンの街へ


せっかくフランスへ来たのなら、少し足を伸ばして別の街も訪れてみたい。

パリから南へ電車で約2時間、美食の街として知られるリヨンへ。歴史ある石畳が続く街並み、数々の美術館、パリとはまた違った表情を見せる風景。そんな街を歩く日のコーディネートは、洗練さと温かみのバランスを意識しました。


柔らかなキャメルカラーが印象的な、モヘア混のバルマカーンコート。1950〜60年代にイングランドで作られたヴィンテージの一着は、上質な生地の風合いが、旅の時間にさりげない品格を添えてくれます。

 

ちらりとのぞく「R&D.M.Co-(オールドマンズテーラー)」のジレは、モヘアをパイルニットに編み立てたもの。柔らかな質感が、冬の装いにさらに優しい温もりをプラスします。


ボトムスには「ASEEDONCLOUD(アシードンクラウド)」のトラウザーを。霧の柄が、コーディネート全体に奥行きを生み出しています。ゆったりとしたシルエットながら、美しいラインで落ち着いた雰囲気に。


かっちりとした印象の「MIMIBERRY(ミミベリー)」のショルダーバッグに、チョコブラウンの色とスエードの質感が柔らかいブーツを合わせることで、バランスよくまとめました。

 
仕上げは、「黒岩勝商店」のベレー帽を。コットン素材ならではの軽さがありながら、クラシックな雰囲気も漂います。

リヨンの街並みにそっと溶け込めたらいいな。どこか肩の力が抜けた自然体のスタイル。どんな旅先でも、焦らずゆったりとその土地の空気を感じながら、楽しみたいですね。

 

「LILY1ST VINTAGE」1950-60's British Mohair Mixed Balmacaan Coat 
「R&D.M.Co-」PILE KNIT GILET 
「ASEEDONCLOUD」Sankayo trousers 
「REPRODUCTION OF FOUND」RUSSIAN MILITARY BOOTS 
「MIMI BERRY」DAPHNE - SMALL SHOULDER BAG 

 


4日間の連載も、本日で終了です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

旅するようにコーディネートを考える時間は、新しい発見がたくさんあり、とても楽しいものでした。普段の装いにも取り入れられるヒントが、きっとあったのではないかと思います。みなさまにも、この連載を通して旅気分を味わっていただけていたら嬉しいです。

店舗やオンラインショップでも、お待ちしております。
またお目にかかれる日を、楽しみにしています。

 


「ソコノワ」の近所にあるお気に入りの花屋「KONOHA」は、生花もドライフラワーも充実。香りに包まれながら撮影しました。撮影日、店主(写真下)が履いていたパンツが偶然にも今回ご紹介したパンツと同じだった! という奇跡も(実はシューズも「ソコノワ」で気に入って買って下さったものなんです)。ぜひ、当店とあわせて訪ねてみてください。


撮影協力/「KONOHA」

 

 

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