旅するコーディネート DAY4・フランス
こんにちは! 埼玉・川越の「ソコノワ」スタッフ、高橋です。
あっという間に最終日ですね。締めくくりは、ファッションの街といえばやっぱり、パリ! 今日はフランス編をお届けします。
ちょうど20年前の2月、わたしはパリを訪れました。一緒に旅した友人は、「この靴でシャンゼリゼ通りを歩きたい」と、イチゴモチーフのフラットシューズをスーツケースに詰めて持ってきていたのです。雪がちらつく寒い中、それでも満足そうにその靴を履いて歩く彼女の姿が、今でも心に残っています。一方のわたしはというと、荷物を増やしたくない一心で「歩きやすくて、汚れてもいいから」と、スニーカーを一足だけ持参したのみだったのでした。
それ以来、「次にフランスへ行くときは、おしゃれをして歩きたい」と思い続けていたら、気づけば20年が経っていました。そんな想いを込めた、今回のコーディネート。ぜひご覧ください。
本日はどちらへ?
フランス編
その1:パリのマルシェやショップ巡り
パリの朝は、少し早起きをしてマルシェへ。
日本では見かけない野菜や焼きたてのパン、香り高いチーズが並ぶ市場は、歩くだけでワクワクしそうです。蚤の市や地元の人々が日常的に通うショップにも足を運び、持ち帰れないけれど、滞在先で楽しむお花を買ってみたり。思いがけない出会いを探す時間。そんなシーンを思い描いて、コーディネートを組みました。
本日の主役は、1970年代にフランス・パリ市役所の職員のために作られたバルマカーンコート。シンプルで洗練されたシルエットが、パリの街並みにしっくりと馴染みます。
そこに、「MANTERO 1902(マンテロ)」のシルクスカーフをひと巻き。柔らかな光沢をもつ生地が、歩くたびにふわりと揺れ、クラシックな雰囲気を演出してくれます。
ボトムスには、「HARi(ハリ)」のランチパンツ。コットンキャンバスの素材感がいいアクセントになっています。もちろん動きやすさも抜群です。
足元には、「forme(フォルメ)」のDanceⅡを。カジュアルなレザーシューズは、スニーカー感覚で履けますよ。着こなし全体を程よく引き締めて。
手には、フランスのアーティスト・Isabelle Boinot(イザベル・ボワノ)さんのイラストが描かれたリネントートバッグを。プロヴァンスのお土産をモチーフにしたイラストが目を引きます。蚤の市で見つけた小物や、ふと立ち寄ったショップで出会ったものを、気軽に入れて持ち歩くのにちょうどいいサイズ感です。
静かな冬のパリを歩きながら、宝探しのような時間を楽しむ。そんな一日をイメージしたコーディネートです。
・「LILY1ST VINTAGE」1970’s French Uniforms Balmacaan Coath
・「HARi」RANCH PANTS
・「MANTERO 1902」SILK SCARF
・「forme」DanceⅡ
・「ISABELLE BOINOT」リネントートバッグ
・「Yin Year」YY 2-20
その2:パリから足を延ばして、リヨンの街へ
せっかくフランスへ来たのなら、少し足を伸ばして別の街も訪れてみたい。
パリから南へ電車で約2時間、美食の街として知られるリヨンへ。歴史ある石畳が続く街並み、数々の美術館、パリとはまた違った表情を見せる風景。そんな街を歩く日のコーディネートは、洗練さと温かみのバランスを意識しました。
柔らかなキャメルカラーが印象的な、モヘア混のバルマカーンコート。1950〜60年代にイングランドで作られたヴィンテージの一着は、上質な生地の風合いが、旅の時間にさりげない品格を添えてくれます。
ちらりとのぞく「R&D.M.Co-(オールドマンズテーラー)」のジレは、モヘアをパイルニットに編み立てたもの。柔らかな質感が、冬の装いにさらに優しい温もりをプラスします。
ボトムスには「ASEEDONCLOUD(アシードンクラウド)」のトラウザーを。霧の柄が、コーディネート全体に奥行きを生み出しています。ゆったりとしたシルエットながら、美しいラインで落ち着いた雰囲気に。
かっちりとした印象の「MIMIBERRY(ミミベリー)」のショルダーバッグに、チョコブラウンの色とスエードの質感が柔らかいブーツを合わせることで、バランスよくまとめました。
仕上げは、「黒岩勝商店」のベレー帽を。コットン素材ならではの軽さがありながら、クラシックな雰囲気も漂います。
リヨンの街並みにそっと溶け込めたらいいな。どこか肩の力が抜けた自然体のスタイル。どんな旅先でも、焦らずゆったりとその土地の空気を感じながら、楽しみたいですね。
・「LILY1ST VINTAGE」1950-60's British Mohair Mixed Balmacaan Coat
・「R&D.M.Co-」PILE KNIT GILET
・「ASEEDONCLOUD」Sankayo trousers
・「REPRODUCTION OF FOUND」RUSSIAN MILITARY BOOTS
・「MIMI BERRY」DAPHNE - SMALL SHOULDER BAG
4日間の連載も、本日で終了です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
旅するようにコーディネートを考える時間は、新しい発見がたくさんあり、とても楽しいものでした。普段の装いにも取り入れられるヒントが、きっとあったのではないかと思います。みなさまにも、この連載を通して旅気分を味わっていただけていたら嬉しいです。
店舗やオンラインショップでも、お待ちしております。
またお目にかかれる日を、楽しみにしています。
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