「いつもの道」~おしゃれ暦vol.29~卯月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第29回目です。今年の東京の桜は意外に長持ち。ようやく満開を迎え、お花見のピークとなりました。新年度の始まり・4月は、おしゃれにも新鮮さが欲しくなったりして。今年はどんな装いで新しい自分を発見しましょうか。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
わざわざ見る桜もきれいだけど、
いつもの道で、毎日見る桜もいい。
暖かくなったな、、って感じると、
サクラもそれを感じて、花をつける。
生きているって感じがする。
サクラが迎えてくれる始まりの季節。
咲き始めから満開になるまでを毎日見ていると、
前に進むのだと、心にも新芽が生えてくる。
だから春のファッションは、新しさを求めたくなる。
いつもなら、Tシャツかブラウスでしか着たことがない白を
ジャケットでも取り入れてみようと思う。
ついでにストールも白っぽく。
ロングが多いアウターに、あえてショートを取り入れてみる。
ワイドパンツにはよく似合う。
ワイドパンツは、気になるデニム素材を履いてみる。
デニムなら色落ちも楽しめる。
上まで留めて、ワークの中に可愛いらしさを出してみる。
シワシワっとした生地の表情が照れ隠しにちょうどいい。
カジュアルに使い易い「MUUN(ムーニュ)」 のかごは、春夏のファッションに欠かせない。サクラの開花とともに、引っ張り出してくる。
メンズライクな装いにも華を添えて、
なんだかウキウキする。
サクラの季節は、昼と夜でまだ気温差がある。
夜はアウターを上まで閉めてストールをして、昼間は軽快に前を開ける。
リネンのジャケットは、はおるとクタっとして
涼し気で爽やかな印象だ。
スカートにもパンツにも、さらっとはおってかっこいい。
大人になってからのファッションで、
新しいことに挑戦するには少し勇気がいるのだけど、
いつも通りの中に、少しだけ「初めて」を入れてみる。
冬から見てきたいつもの道のサクラの“華”が、
そんな気分にさせてくれる。
ジャケット:ARMEN ¥24,000+tax
ワイドパンツ:FIRMUM ¥22,500+tax
長袖Tシャツ:FABRIQUE ¥5,900+tax
ストール:Honnete ¥16,000+tax
シューズ:R.U. ¥38,000+tax
バッグ:MUUN ¥18,500+tax
ピアス:vali(私物)
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