冬の山暮らしで見つけた着こなし #4
こんにちは。熊本・南阿蘇の「robin ASO」の土持加奈子です。4日間連載の最終日になります。
私のこの業界での始まりは、プレミアムデニム全盛期の「AG」や「CIMARRON」、「Levi’s」等を扱うバイヤーの仕事でした。当時の私の頭の中は“トレンド最優先”だったこともあり、“クラシックスタイル”は、正直どこか古臭く見え、自分とは縁のない存在でした。

阿蘇五岳をぐるりと囲む“くぼみ”カルデラ
山で暮らすようになり、「ファッションは都会発の新しいもの」という前提が崩れました。“伝統的な服”の歴史を紐解くと、そのほとんどが「生活の実用」から生まれています。
牧歌的な暮らしの中にも“ファッション”につながるものがあるのだと、気づかされました。
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<#4 “本物”を基準に考える今>
「実用」から生まれ、今も受け継がれている服の代表格。そのひとつが、アイルランドの「オニール・オブ・ダブリン」のキルトです。

新柄とアーカイブを含め、多くの生地スワッチの中から、今年選んだ4色をご紹介します。

わかりやすいように、全て同じトップスを着ています
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Col. ROSSMUCK

しっかりと目を詰めて織られたアイルランド製「ウーステッドウール」を使用したロングキルト。

こちらは過去のアーカイブからオーダーさせていただいた柄で、迷うことなく最初に選びました。

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Col. Taupe

毎年必ず1色は選ぶようにしている「無地」。今年は、茶色がかったダークグレー「トープ」に。

モグラの毛皮の色に由来する、ヨーロッパでは昔から用いられている伝統色。

時間帯や天気で色味の印象が変わり、天然の光沢感が特徴です。
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Col. BLACK STEWART

タータンといえばこの色。「ブラックスチュワート」。

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Col. MAX OLD BOLEY

3年連続で選び続けているブルーが鮮やかな柄。「OLD BOLEY」は、アイルランドの放牧地に由来する古い地名をもとにした柄名です。

チェック柄は大柄だとすっきりと見え、コーディネートしやすくなります。

暮らしの環境が変わると、これまで見過ごしていたものの良さに気がつくことがある――。そんなことを、ようやく実感しました。(歳をとっただけかもしれませんが。笑)
今年もお読みいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
着用スタッフ身長:166cm
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< STYLE1 >
O’NIEL OF DUBLIN / 83cmウールキルト(ROSSMUCK・別注)
HAU / ウールアルパカニット(ブラウン)
Santoni / ブーツ (私物)
< STYLE2 >
O’NIEL OF DUBLIN / 83cnウールキルト(TAUPE・別注)
ASEEDONCLOUD / Mistletoe necklace
OFFICINE CREATIVE / ブーツ(私物)
< STYLE3 >
O’NIEL OF DUBLIN / 83cmウールキルト(BLACK STEWART)
< STYLE4 >
O’NIEL OF DUBLIN / 83cmウールキルト(MAX OLD BOLEY)
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