春の山暮らしで見つけた着回し #2

野焼き直前の阿蘇、朝の散歩へ
今日は「Gジャン」の着回しをご紹介しますが、ちょっとその前に……私の「デニム」への思い入れが強くなった経緯を、お伝えさせてください。

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私のアパレル業界での始まりは、欧米のパンツブランド「Levi’s」「CIMARRON」「AG」などを扱う輸入商社でした。
最初に担当したのは「CIMARRON」。黒のストレッチパンツが代名詞で、女子大生からスタバの店員さんまで大流行。国内アパレルもこぞってコピーしようとしましたが、スペインの風土から生まれたドライなコットン生地だけは、どこも追随できなかったことを覚えています。

バレンシア本社でのプレゼンにも参加
次に担当したのは「AG」。デザイナーのアドリアーノ・ゴールドシュミット(イタリア人)は、「REPLAY」をはじめ、数多くのブランドの立ち上げにも関わった“デニム業界の巨匠”。

アドリアーノ監修の「REPLAY」代表作(私物)
ちなみに、「AG」の日本チームは2人だけでスタート。私は西日本担当で、東日本担当は、現在「RED CARD」を展開している村上社長でした! 2人で仕入れから卸売まで奔走した日々を思い出します。(きっとその時代に、村上氏のDNAにも“アドリアーノ魂”が刻まれたのではないかと思います。)

アドリアーノに頂いた「AG」最初の作品(後)
男性志向が強かった「デニム」を、女性がエレガントに着られるものへと昇華してくれたパイオニア。彼のウォッシュのレシピや、ステッチワーク、ボタン使いなどは、現在のメゾンブランドも参考にしています。
哲学者や職人のようなオーラをまとったアドリアーノは口数も少なく、私は気軽に話しかけることはできませんでしたが……、新しいコレクションを見るたびに伝わってくる、細部へのこだわりと、女性を美しく見せる「探求心」は、今でも思い出すと胸が熱くなります。
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そんなこんなで、“猛者たち”に鍛えられたおかげで、デニムに関しては良くも悪くも目線が高くなってしまった私。――そんな私が今回選ばせていただいたのが、「Si-Si-Si comfort(スースースーコンフォート)」のGジャンです。

長らく私は、「デニム素材の服は、デニムブランドのものでなければ本物ではない」という先入観を持っていました。そんな価値観を変えてくれたのが、この一着です。

これまで何着もGジャンを着てきましたが、長時間着ていると肩が凝り、帰宅するとすぐ脱ぎたくなる。私にとっては、そんな存在でした。
このGジャンを展示会で初めて見たときも、
―「ストレッチが入っていないから硬そう」
―「コンパクトで窮屈そう」
―「シンプルではないデザインで、合わせにくそう」
と、正直かなり懐疑的でした。

ところが、試着してみて驚きました。硬くないし、窮屈でもない。いかり肩の私でも、腕が動かしやすかったのです。
鏡を見ると……たくさん並んだボタンもスタンドカラーも、私が大切にしている「ひとさじの緊張感」を感じさせてくれました。
デザインも、第一印象では少しトゥーマッチに思えたのですが、フレンチミリタリーと、アメリカの「Levi’s 1st」を掛け合わせたようなバランスが、結果として“着回しやすい一枚”として成立しています。
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インディゴ(ワンウォッシュ)、ブリーチ、ホワイトの3色を着回してみました。

ラグラン袖でゆったり着やすい!
ボリュームのあるスカートに合わせる“羽織り”はバランスが難しいものですが、引き締め役になってくれるので、ついこれを選んでしまいます。

柔らかな生地で、着るたびに馴染んできました
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ブリーチデニムには、コットンパンツとスニーカーで道の駅へ。

ちょっと買い物に出るときも、ナポレオンジャケットのようなキリッとしたデザインのおかげで、カジュアルになり過ぎないのが、年齢を重ねた今はありがたいところです。

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色違いのホワイトデニムは特に生地が柔らかく、本当にストレッチ(ポリウレタン)が入っていないか、洗濯ネームを二度見したほど。(笑)

ネイビーのコットンパンツ、スミクロのリブニットと合わせた出張コーディネートです。
着用スタッフ身長:166cm
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< STYLE1 >
Gジャン「Si-Si-Si comfort」インディゴ
タイプライタースカート「STAMP AND DIARY」ブルー
エスパドリーユ「Ralph Lauren」私物
< STYLE2 >
Gジャン「Si-Si-Si comfort」ブリーチ
コットンベーカーパンツ「HTS」カーキ
メリノウールインナー「JOHA」ネイビー(KIDS 160)
スエードスニーカー「BOEMOS」私物
< STYLE3 >
Gジャン「Si-Si-Si comfort」ホワイト
コットンリブニット「evam eva」ブラック
コットンテーパードパンツ「maison de soil」ネイビー
ローファー「SEBOYS」私物
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3811-1
電話:0967-67-2338
メール:info@robinaso.com
営業時間:午前11時〜午後6時
定休日:水曜、木曜(祝日の場合は営業)
https://robinaso.com/
ONLINE STORE:http://robinaso.theshop.jp/
Instagram:@robin.aso
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