スタイル決まるワークジャケット
〜「糸デンワ」より〜 vol.6

入荷予定を聞かれたので、「ワークジャケットが届きます」とお答えすると、「ワーク系ね~」という言葉が、少し冴えない表情と共に返ってきました。無骨で野暮ったい上着。そんなイメージを持たれたのかもしれません。

固定概念に縛られ、モノやコトの長所に目を向けることをやめてしまうと、損をします。なんて偉そうに書いている私自身も、固定概念と向き合いながら暮らしています。「ジャイアンは横暴だ」と思っていましたが、映画の中の彼はいつだって親切。空き地での振舞いが嘘のようです。人は断片的な印象だけで、全体像を組み立ててしまうのかもしれません。

お客様の固定概念を揉みほぐすこと。それもまた、当店のような小売店の役割のひとつだと思います。自分には合わないと距離を置くのではなく、新たな価値観に触れてみる。その経験は、暮らしをプラスの方向に導いてくれます。

そんなことを思わせてくれたのが、この一着です。ヴィンテージのカバーオールをベースにした、古典の気配がほんのり香るワークジャケット。決して懐古的になりすぎることなく、現代の空気にマッチするように、サイズバランスを再構築しました。

エイジング加工を施し、風合いと手触りを格上げしたボタン。強度が求められるボタンホールの縫製は、特に美しく仕上げられています。

最大の特長は、その素材です。経糸にはオーガニックコットン、緯糸にはリサイクルシルクを採用しました。異なる背景を持つ素材が、蜜月の関係を築いています。

コットンの安心感に、シルクのほのかな光沢とやわらかさが重なり、ワークウェア特有の野暮ったさを微塵も感じさせません。まるで無重力かのような、肩コリ知らずな着心地です。

トレンドがめまぐるしく消費される今だからこそ、温故知新の視点を大切にした、実直なものづくりに目を向けたい。そんな思いのなかで出会ったのが、このワークジャケットでした。

自分には合わないかも。そう思いつつ手に取った先にこそ、新しい出会いがあるものです。the last flower ofthe afternoon(ザラストフラワーオブジアフタヌーン)は、そんな発見の価値を教えてくれる稀有なブランドです。
ご紹介したアイテムの詳細は、こちらでご覧いただけます。
静岡県静岡市清水区巴町9-21 丸二ビル3F
営業時間: 12:00 〜 19:00
定休日: 木・金曜日
HP:https://ito-denwa.com
Blog:https://ito-denwa.com/apps/note
Instagram:@itodenwa_shizuoka
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