「スタイルアップの鍵は、トップとボトムのバランス」vol.1 ルノンキュル 木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2017.06.12

夏らしいダルオレンジのオールインワンは、子供っぽくならないよう、
髪型と小物でバランスを

idetdth (1 - 22)-2
オールインワンは難しいようで、実はどの骨格タイプの人にも自分流に着こなしやすいアイテム。
ストレートには縦長ラインなのでよく合います。横の広がりが少なく、胸が深い開きで、
ウエスト切り替えなしかブラウジングしていないものを。ナチュラルなら、上半身の小さめの人は
コンパクトなトップスにパンツ部分太めのもの、下半身細めの人は、ボリュームのあるトップスに
パンツ部分細めを選ぶのがコツ。ウェーブはウエストギャザーからヒップ部分がふんわり広がるもので、
パンツ丈はやや短めがいいでしょう。

こんにちは。パーソナルスタイリストの木村牧子です。
先月掲載の「自分に”似合う襟”、”似合わない襟”」
襟元美人になったところで、次のステップはトップスとボトムスのバランス。
これでぱっと見の、スタイルの良し悪しが決まります。

スタイルを良く見せようとしてやりがちな失敗は、
お悩みパーツばかり意識して全体バランスを考えないこと。
ぽっこり下腹部、パツパツふともも、足の長さや太さなど、
お悩みカバー第一目的で選んでしまいがちですが、
これは「木を見て森を見ず」。
まず全体がよくないと元も子もありません。

 

スタイルを良く見せるにはまず「骨格タイプ」に合ったバランスで
ぱっと見スタイル美人になること。
パーツのお悩みカバーはその後のお話になります。
それぞれの骨格タイプの好バランスを見ていきましょう。

ストレート・・・

上下バランスST

・シンプル縦長Iライン
・重心は下に下げる

程よく体に沿うシンプルなトップスに、
タイトスカートや、センタープレスの効いたストレートパンツ、
スティックパンツなど、真っ直ぐな縦長シルエットが、
立体的な体のラインをきれいに見せてくれます。

リッチな立体感には余計な飾りも広がりも不要。
却って垢抜けなくなり、体の立体感が着太りにつながります。
フレア、ギャザー、プリーツは避け、
できるだけダーツや切り替え、せいぜいボックスプリーツ、タック止まりに。

一般的に、おしゃれに体型カバーすると言われているチュニック、オーバーブラウス、サックワンピースなどはストレートに限っては逆効果です。

生地選びも重要です。シルエットがタイトでも、
生地そのものの膨らみや凹凸感があると、
肉感を拾ってしまい実際以上に大きく見えます。
サッカーやシワ加工、キルティング、もこもこや
ざっくりニットは避けたほうがいいでしょう。

重心を下に下げることで、厚みが分散しすっきり見えるタイプなので、
ウエストはローライズに(ベルトをするなら細いものを腰の低い位置で)、
トップスとボトムスは短めより普通~長めがいいでしょう。
ハイウエスト、半袖、太いベルト、胸ポケット、
ヨーク切り替えなどはIラインを高い位置で分断してしまうので、注意が必要です。

 

ナチュラルとウェーブについてはvol.2に続きます。

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ