【自分を知った大人服】土井内淑子さん 「アジテーションズ・ダイアリー」代表 Vol.2
さらに、多忙を極める中で、夜間の専門学校へ2年半通ったといいますから、そのガッツと意志の強さに驚くばかりです。
37歳で会社を辞め、大槻さんとともに企画、ブランドプロデュースの会社を立ち上げました。その後、レッグウェアを中心にした現在のブランド「アジテーションズ・ダイアリー」を展開。
実は50歳を過ぎたころ、突然洋服が似合わなくなり、体型や肌など、自分のすべてが気になるようになったそう。
そこで、始めたのが水泳です。「ちゃんとしたクロールで泳ぎたい」とスイミングスクールへ。さらに、ストレッチや筋トレを日課にしているのだとか。
「きちんと立つだけでも難しいんです。体幹を鍛えて、それができるようになると、自然に洋服もきれいに着こなせる気がします」と土井内さん。
さらに、肌のために化粧品をやめて、ワセリンを使って保湿をしたり、歯を矯正しマウスピースをはめて眠ったり。
土井内さんにとって、おしゃれの基本は、何を着るかではなく、自分自身を整え、ケアすること……。コツコツと見えない努力を重ねることで、着たい服を着ることができれば、朝になるのが楽しみになりそうです。
photo:中川正子 text:一田憲子
『大人になったら、着たい服 2017春夏』より抜粋
Profile
土井内淑子
「レナウン」勤務を経て、アパレル企画会社「フェイスクルー」を立ち上げる。企業のブランドプロデュースなどを手がけ、10年前よりレッグウェアを中心としたブランド「アジテーションズ・ダイアリー」を展開している。
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