【自分を知った大人服】振原久子さん 「トロワ・ファミーユ」オーナー Vol.2
大人になったら、着たい服
2017.07.25
Vol.1から続きます
鎌倉で開催されるアートフェスティバルに参加し、手作り雑貨を自宅で販売したのを機に「お客様に『いいね』と言ってもらえるのが嬉しくて」とお店を始めることに。おしゃれの傾向が少し変わってきたのはこのころからです。
「お客様が好きそうなものを作るうちに『シンプル』もありかな? と思うようになって」と振原さん。今は、カジュアルな服を中心に、ときどき色や柄をプラスして、楽しんでいます。
そんな振原さんのたたずまいが格好いいのは、一見普通の服に見えるけれど、あのタック入りのワンピースのように、小さなバランスが計算しつくされているから。ショップで見つけたシャツやジャケットも、作り手の目でチェックするので、ピタッと体に寄り添います。どんなブランドのどんな洋服を着るかでなく、自分の体を美しく見せてくれるディテールを積み重ねることで、おしゃれ度が磨かれるのだと教えていただきました。
photo:和田直美 text:一田憲子
『大人になったら、着たい服 2017春夏』より抜粋
Profile
振原久子
Hisako Furihara
1947年生まれ。洋裁の専門学校を経てブティックにて製作を担当。専業主婦時代は、戸塚式刺しゅう、アートフラワーなどを手がける。9年前に、鎌倉に手作り洋服と雑貨の店「トロワ・ファミーユ」をオープン。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。