コンプレックスにこそ原石がある vol.2 ~ルノンキュル 木村牧子さん
当たり前のことだけど忘れがちなこと、それは「人はみんな違う良さを持っている」。
私がよくセミナーなどでお話するのが、「自分の山の頂上に登りなさい」ということです。
人は全員、形も高さも違う自分の山を登ります。でも自分の山のてっぺんはなかなか見えないのです。眼に入るのは富士山やエベレストや遠くの山々。他人の山は青々と高く、壮大で美しく、登っている人も自分より高く見えますから、自分の山を下りてそっちの山の頂上を目指そっかな! という気になってしまいます。
でもね、それは他人の山であってあなたの山ではないのです。隣の素敵な人や、輝いてる人の山は素敵に見えるけれど、あなたが目指しても何合目かまでしか登れません。ヘタしたら下山。最初から足がかりさえないかも。
誰の山も全部違っていて、全部美しい。そしてあなたの山の最高峰はあなたにしか登れません。
自分が嫌いって思い込んでるところは、自分には見えてないあなたの山の頂上かもしれません。
キツく見られる目、ぽっちゃりした顔の輪郭、硬い髪質、がっしりした上半身。それらは私から見ると、凛とした目ヂカラ、ソフトな女性らしさ、手のかからないシンプルリッチな髪質、スタイリッシュな骨格です。
あなたの一番のイメージは、ほかのなにものにも代えがたいあなたらしさでもあるのです。嫌いでどうにかしたいところを、”わたしだけの魅力” ”オンリーワンの個性” と思えたとき、そして、それを最高な形で活かしてあげられたときに、いろんなことは変わり始めます。
一番好きなところと嫌いなところ、両方にダイヤの原石は隠れています。ぜひじっくりと観察してみてくださいね。
Profile
木村牧子
関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。