秋から春まで着られる 間違いのないコート選び
秋のおしゃれ:コートとインの関係③(板倉直子さんのかしこい衣服計画Vol.16)
こんにちは。「Daja」の板倉直子です。寒い季節はアウターのおしゃれがメインになります。私は若い頃からステンカラーコートやトレンチコートが大好きで、様々なタイプのものを着てきました。その中で着心地が良いもの、長く着られるものが自分なりに分かってきたのかもしれません。そして、年齢と共に自分らしいと思えるコートも多少変化して来ました。良い素材のコートは値段も高く、気軽に買うことができません。だからこそ、コート選びは妥協せず慎重に選んで欲しいと思います。今回ご紹介するコットン素材の<シャレードコート>は秋から春まで長く着ることができ、とても便利な一枚です。
「スティアンコル」の<シャレードコート>はその名もオードリー・ヘップバーンの映画「シャレード」にちなんで名付けられたステンカラーコート。膝上丈でスッキリと軽やかな印象のコートです。
スッキリとしたコートには、スッキリとしたタートルネックニットと細身ストレートのデニム「リゾルト」<710>でバランスを取ってみる。
コーディネートを引き算したうえで、パールのネックレスをプラス。そしてニットとデニムをネイビーのワントーンにして、コートの軽やかさが引き立つように。
デニムも少し短めに直してソックスの「白」をチラリと覗かせて。イメージソースは同じくヘップバーンの映画「パリの恋人」から。タートルにサブリナパンツで踊るヘップバーンの白い靴下が素敵で、目がくぎ付けになりました!
コートの素材はイタリア・オルメテックス社のバーバーリー地を使用し、日本の熟練した職人により縫製されています。着込むほどに馴染んで味わいの増すコートは、一生付き合える相棒のようです。
裏地にはアイビーの象徴と言われるイエローのタッターソールチェックがあしらわれています。
コートのインはこんな感じ。「ジョンスメドレー」のネイビーのタートルネックは実は2代目。長年着て古くなったので、同じものを今年買い足しました。
パールのネックレスは冠婚葬祭用にあつらえたもの。微妙な長さで着ける機会が少なかったのですが、首に添うように短く直してからはカジュアルなコーディネートに合わせやすくなり、出番も増えました。タートルの上にパールを付けると良いアクセントになり、コートの中から女性らしい輝きを放ちます。
今回のステンカラーコートのコートとインの関係はいかがでしたでしょうか?次回は10月22日(日)に登場いたします。本格的な冬に向けて、ウールカシミア素材のコートをご紹介する予定です。どうぞ、お楽しみに♪
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ステンカラーコート<Sharade>「SOUTIENCOL」¥78,000+tax
タートルネックニット<SIENA>「JOHN SMEDLEY」¥30,000+tax
デニム<710>「RESOLUTE」¥22,000+tax
ビットローファー「JALAN SRIWIJAYA」¥32,000+tax
パールネックレスと靴下は私物です。
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Profile
板倉直子
島根県松江市のセレクトショップ「Daja」ディレクター。トラディショナルをベースに自分らしい着こなしを提案している。著書に『大人のための かしこい衣服計画』(主婦と生活社)。この連載では、1月、4月、7月、10月の毎週日曜日に登場予定。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。