「彩のとき」~おしゃれ暦vol.42神無月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第42回目です。シックな色合いが多くなるこれからの時季の装いですが、逆にパッと明るい色を手にしたくなるときもあるでしょう。着こなしにも暮らしにも、どこかにひとさじ彩を。日々がけっして楽しいことばかりではない(?)大人には、必要なスパイスかもしれません。毎日できるだけご機嫌でいるために、ときに服や色の力を借りるのも有効ですね。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
お弁当箱を前に、「赤がたりない。緑が欲しい。」
一つの箱にたくさんの色を使うと、目でも楽しめるだけでなく、
きっと栄養にもいいのだろう。
紅葉が始まる山は、今年最後の力を振り絞るように、
奇麗に色づき、冬への準備を整えるかのようだ。
スタイリングにもそんな心境を反映させてみたい。
秋にはより新鮮な赤のスカートを軸にスタイリング。
シンプルにグレーの明るい印象のセーターを。
ウォーム感に気を使い、起毛感のあるセーターを着てみよう。
もうコットンには戻れない心もち。
ソックスにも色を取り入れて、彩をテーマにスタイリングする。
赤のスカートには、そう思わせる力がある。
シックな赤のスタイリングも素敵だけど、これから始まる冬に向けて、
彩りたいと思う季節。
巻き物でも彩を。
巻いたり羽織ったり、アウターを本格的に着る前に、
彩のきれいな巻き物を存分まで楽しみたいと思う。
時折見せる太陽の日差しが、
まだコートを着るには早いかと思える朝もある。
着ようかどうか迷うとき、アウター代わりになりそうなショールは、
彩のとき、ちょうどいい。
街が冬に向かってシックにダークになり始めるころ、
色とりどりのスタイリングを楽しみたい。
お弁当箱を彩るように。
今はそうしたい時。
スカート:SOIL ¥18,000+tax
セーター:FACTORY ¥16,000+tax
巻物:Wild cocoon ¥29,000+tax
シューズ:R.U. ¥38,000+tax
バッグ:sono ¥12,000+tax
ソックス:ayame ¥2,000+tax
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