「冬将軍」~おしゃれ暦vol.44霜月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第44回目です。11月もはや後半、冬がやってきましたね。日によっては、ダウンコートでもいいんじゃないの??と思うくらいの寒さもあれば、あれ?今日は意外と暖かい……。まだまだ出かけるときのアウター選びに迷う時季。こんなとき、あると重宝なお助けアイテムや重ね着のテクニックとは??
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
小学5年生のお姉ちゃんは、大人に近い皮膚感覚を持ち合わせている。
小学2年生の男子の皮膚感覚はどうなっているのか?
「冬将軍がくるって!」と騒ぎながら、
彼はつい最近まで半袖、短パンで過ごしていた。
小学校低学年の男子が、袖付きの洋服を着始めたら、
まさにそれは、冬の始まりです。
ウールのコートに手が伸びそうになるのだが、
「11月」という響きが、まだそれをためらわせる。
ヤクの薄くも温かいセーターで、
もうインナーには “あったかアンダーウェアー” を仕込む季節。
一日の寒暖差が大きいことを考えると、
早朝と夜遅くに通勤で外を歩く人は、
早くもアウターでダウンやウールのコートが欲しい日もあるのかもしれない。
会社の暖房が暑い人は、インナーは薄いほうが過ごしやすい。
逆に日中の活動が多い人は、ウールやダウンは、まだ少し大げさな感じがする。
そこは春先と同じで、少し悩ましい。
ライナー取り外し式のコットンコートの、
ウール素材のライナーをアウター代わりにしてちょうどいいのかもしれない。
ライナーであるが故、軽くてかさばらない。
カーディガン感覚で使えてしまう。
巻き物とセットで考えれば、少し冷えてきても十分な暖かさ。
ある時は、ライナーを。
ある時は、コートのほうを。
ライナーをはずして、裏地付きのコットンコートとして着たら、
今まさにちょうどいいのかもしれない。
袖裏もあって滑りがいいから、下にジャケットを着てもいい。
着るチャンスを逃していたものが活躍するかもしれない。
色は全体に白っぽく明るいけれど、
コーデュロイやストールでウォーム感は十分だ。
ライナーを付けたら冬将軍と戦えるのか。
なかなか頼もしい。
小学2年生の男子は、僕の着ている洋服はよく観察しているようで、
久しぶりに引っ張り出した洋服には必ず一言入る。
「そんな洋服持ってたっけ?」
半袖短パンに言われたくない。
コート:annabelle ETTO(越冬)コート ¥59,000+tax
セーター:FACTORY ヤククルーネック ¥16,000+tax
パンツ:evam eva コーデュロイパンツ ¥20,000+tax
靴:R.U. Thea(テア) ¥38,000+tax
バッグ:sono sono1(そのいち) ¥12,000+tax
ストール:yourwear(ユアウェアー) ¥17,000+tax
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