『よし、おしゃれをしよう。』 おしゃれ暦vol.3~弥生
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第3回目。おしゃれが楽しい春、いよいよ近づいてきましたね。
*************************
photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
先日、あるライターの方にこう聞かれた。
「センスは生まれ持ってのものなのか?」
答えは、ほぼ「NO」である。
センスは自身の中で育むことができる。
そしてその成長スピードは、
その人の熱量とかけた時間に比例する。
そう、お答えした。
お洋服の場合、「何を着るか?」を考える時に、
「いつ?どこで?なにを?どのように?」
をまとめて考えるといいのだろうが、
往々にして、よくわからなくなる。
まずは、日本にせっかくある、四季を意識しよう。
着方自在の楽しいコートのスタイリングです。
寒い季節から想像すると、3月後半や4月というと、
もうかなり温かく、コートという言葉がピンとこない人も
多いかもしれませんが、実はそうでもないのです。
日中は温かくなってきますので、
コートを脱いで持つ人も多いのがこの季節。
リネンとシルクの軽く上質な素材のジャケットスタイルを
セットアップにしてみると、普段にはない特別感が増して見える。
フォーマルとは違った、天然素材の
ゆらゆらと、ふくらみのあるシワ感も素敵です。
日が沈み始めるころ、急に寒さを覚えるのが
この季節の特徴の一つ。
コットンの一重の軽いコートが活躍します。
風が心地よければ羽織ればいい。
トレンチ風に前を合わせてもいいでしょう。
開襟シャツのように軽く開く感じが、
このコートのスタンダード。
そっと襟を立てても素敵です。
「susuri 」の代表作である「ドロシーシャツコート」は、
オズの魔法使いのドロシーから命名される。
コートの前端の裏に潜む隠れループを使うと、
まるで、片ヒモが消えたかのような錯覚にとらわれる。
魔法のせいか、、
妻の少し面白い顔立ちが、
いつもよりスマートに見える。
春はコットンやリネンの重ね着が増え、
ファッションが最も面白く、センスに磨きがかかる季節。
おしゃれを始めるには最良の季節。
「よし、おしゃれをしよう。」
コート:susuri ¥32,000(税抜)
ジャケット:evam eva ¥29,000(税抜)
パンツ:evam eva ¥26,000(税抜)
シューズ:VIEILLE ¥26,000(税抜)
バッグ:Teha’amana ¥26,000(税抜)
ネックレス:Lin Francais d’antan ¥13,000(税抜)
ピアス:森田千晶¥4,800(片側のお値段になります。※3月17日から店頭でご紹介。写真はモデル私物です)
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。