季節の変わり目におすすめ<白>を生かしたコーディネート
各地で桜の開花予報が聞かれる時季になりました。本格的な春の訪れまで、あと少し。着こなしにも<春>の気分を取り入れたいものの、体感はまだ少し寒い……。そんな季節の変わり目、皆さんはどんな着こなしをしていますか? 板倉直子さんのデイリースタイル第5回は、この季節におすすめの<白>を生かしたコーディネートをお届けします。
白いハーフパンツはコットンピケという素材です。ニットとタイツを合わせれば、暖かさをキープしつつ、コーディネートに軽さが生まれます。ニット&タイツのネイビー、ハーフパンツの白、ストールの赤と、この日のコーディネートは、全身をトリコロールカラーでまとめました。こうすると冬の間活躍していたチェックのストールも春らしい配色に。
店頭でも暖かいようにダウンベストを着用した日。春っぽい感じにしたくて、インには白タートルと白のオックスフォード地のリネンシャツを重ねました。タートルは薄手コットンリブのカットソー素材で「ヌーベルドゥパラディ」のもの。季節の変わり目は、色と同時に、素材を少しだけ先取りするミックスコーデにすると、快適におしゃれを楽しめます。
“暖かいけど春っぽい”コーディネートに重宝するのが「ミッシェルボードアン」のアイボリーのスカート。白ボトムは勇気がいる……という方には、まずはアイボリーからトライしてみることをお勧めします。キャメルのセーターやブラウンのローファーでトーンを合わせて、アウターには「バブアー」のジャケットを。
上のアイボリースカートの着まわし例がこちら。ブリティッシュニットのインには、リネンシャツを重ねました。リネンは吸湿性がよく、サラリとした肌ざわりなので、朝晩は肌寒くても、日中は暖かくなりそうなときに重宝。リネンというと夏というイメージがありますが、私は1年中愛用しています。
最後にご紹介するのは、白を少量ピリリと効かせたコーディネートです。ネイビーニットに「リゾルト」“710”のデニムを合わせたシンプルコーデに、パール、ベルト、靴で小さな白を散りばめてアクセントにしました。『大人のための かしこい衣服計画』でもご紹介しましたが、ベルトを揃えるなら、黒のほかにもう1本は白をお勧めします。デニムやチノパン、軍パンなど、カジュアルなボトムに清楚なさわやかさをプラスしてくれる、心強い小物です。
季節の変わり目に取り入れたい<白>コーディネート、いかがでしたでしょうか? 3月25日(金)に発売予定の『大人になったら、着たい服 2016春夏』でも、春におすすめの<白>コーディネートを特集しています。こちらも、ぜひご覧くださいね!
Profile
板倉直子
島根県松江市のセレクトショップ「Daja」ディレクター。仕入れから販売までを手がけ、トラディショナルをベースに自分らしい着こなしを提案している。『大人になったら、着たい服 2015春夏』の表紙モデルとなり、人気沸騰。2015年12月、初めての著書『大人のための かしこい衣服計画』が好評発売中。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。