「梅雨のアンサンブル―」~おしゃれ暦vol.58水無月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ・第58回目です。梅雨どきの雨降りな一日。外は肌寒いし電車や建物のなど人の多いところはムシムシするし……。気温差に対応できて、日中でもどんより薄暗い空に沈む心も浮き立たせてくれて。そんなワガママなあれこれも解決してくれる梅雨のアンサンブルとはいかに?
*************************
photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
先日、久しぶりに山に登った。
雨上がりということもあり、たっぷりと梅雨を感じさせる山でした。
一歩一歩、静かに足を運んでいるつもりでも、
一歩一歩、確実に泥がはねて靴がまっくろけ。
梅雨の雨降りはどんな装いがいい?
妻に直感で答えてもらうと、
「色が明るいほうがいい。」
「じめじめするからサラサラな服がいい」
「長靴が似合う服がいい。できればワンピース。」
「羽織も欲しい。寒くなるから。」
サラサラなリネンのゆったりとしたワンピースは理想どおり。
前後差はあるけど、前はひざ下だから長靴も似合うし、
水撥ねも気にならない丈が安心だ。
色も鮮やかでいて落ち着きのあるブルーが、
じめじめになりがちな気分を晴れやかにしてくれる。
さて羽織は何にしようか。
普段はあまり一緒に着ないのだけど、
雨降りにはどうだろう?
意外と長靴にも似合う気がする。
全く同素材の麻の羽織ジャケット。
ぴったりしたものは避けたくなる季節、
サラサラゆるゆるをカッコよく着れたなら。
カバンもショルダーがベスト。
傘を持つし、モノの出し入れも片手でできる。
大きさも小さく収まるに越したことはない。
ブルーに差す傘の色は、、
黄色なんかどうだろう。
気分を晴れやかにする、梅雨のアンサンブル。
ブルーに黄色を差して出かけよう。
ワンピース:Honnete ¥24,000+tax
羽織:Honnete ¥26,000+tax
傘:d’antan ¥15,000+tax
カバン:sono ※7月の展示にて販売予定
長靴:私物
東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡045-482-4026
営業時間:11:00~20:00 水曜定休
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。