「買い物のススメ」~おしゃれ暦vol.64長月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ・第64回目です。ようやく秋めいてきましたね。がぜん楽しくなる、秋の装い、お買い物計画……。今回は、素敵なスタイリングだけでなく、伊佐さんのお買い物指南も必読ですよ!
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
東京・青山界隈のトップメゾンでは、7月20日あたりから
スタッフは秋服を身にまとう。(自らが広告塔という理念の基)
これはさすがに厳しいな、、と思いつつ、
百貨店が完全立ち上げと称すお盆明けの8月20日、
この辺りになると、さすがにマイペースなカジュアルショップの
我々も、秋服を着始める。
となると、、お彼岸となる9月23日あたりでは、
業界的には、すでに秋冬も中盤。
お店に入荷してくるものはウール、カシミヤ、アルパカなど。
そうなのです。
季節の変わり目はどうあってもお客様である皆様と売る側では季節がずれるのです。
そこで、皆様にお客様目線での楽しいお洋服の買い方をお教えします。
「秋物はお早めに、冬物はゆっくりと。」
私自身、この10年はこの方式で買い物を楽しんでいます。
立ち上がりは洋服好きの心を射抜くような新しいものに
出会える可能性が高いし、欲しいと思って在庫がないということもない。
そして何より、春や秋のお洋服は、年間で考えると着る期間が長い。
だから、早めに買い始めて、欲しいものは確実に手に入れる。
では冬物は?
単価も上がるし、よほど狙っているものでない限り、
皆さんゆっくり吟味されるから。
ということで、少し先のスタイリング。
春に買ったワンピースを、秋冬物のインナーでスタイリング。
もうすぐ10月。
長袖のカットソーをインナーに着て、秋らしさを出してもいい季節。
ソックスや靴で秋な気分を演出しよう。
羽織ものなど、手に携えて。
羽織ものを纏ってみれば、一気に盛り上がる秋の気分。
久しぶりのレイヤーに、スタイリングの楽しみを思い出す。
外出時の朝、妻の質問も増える季節。
「今日はまだそこまで寒くならないよね?何着たらいい?」
一度着始めるとカンを取り戻す。
「こうだった、こうだった。」
徐々に鏡の前で盛り上がる。
そんなところも、秋を早めに考える楽しみである。
当然、冬物を想像するのも早くなる。
ゆっくり考えて、素敵な買い物をしてほしい。
こんな独特のブラウスを手に入れるのも、秋の買い物の楽しみの一つ。
ニッチな人気ブランドの再入荷はまずないと思ったほうがいい。
秋の買い物はお早めに。
ワンピース:susuri ハイドワンピース(春もの私物)
インナーハイネック:ゴーシュ ¥11,000+tax
羽織:GASA ¥58,000+tax
バッグ:sono ¥11,000+tax(10月中旬再入荷予定)
花柄ブラウス:susuri ¥33,000+tax
スカート:suusri for annabelle ¥31,000+tax
東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡045-482-4026
営業時間:11:00~20:00 水曜定休
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