これさえあれば! 計算し尽されたウールステンカラーコート
大人のアウターの選び方④ (板倉直子さんのかしこい衣服計画)
10月のおしゃれさんコーディネートを担当させていただく、島根県松江市でセレクトショップ「Daja」を営む板倉直子です。10月15日(月)から19日(金)まで毎日お伝えいたします。
秋も深まり、そろそろ冬支度を考える季節になりましたね。
今回は一枚持っていると便利な、ウール素材のステンカラーコートをご紹介します。
ダークネイビーのコートを着るときには顔周りに少し白が覗くと明るく見えます。
クリーム色のリブタートルと、ブラックの配色カーディガンで、上半身にポイントを作ってみました。
シンプルなステンカラーコートですが、実はとても計算されており、誰が着ても似合うようデザインされています。
特に肩回りはラグランスリーブでスッキリと見え、厚手から薄手まで、中に着るものも選びません。
イタリア・ザニエリ社のウールカシミヤヘリンボーン織の上質な素材はとても軽やかで暖かく、着て行くシーンも選びません。
裏地には滑りの良いボルドーのキュプラ生地があしらわれています。
羽織る時にチラリと見えるのも、冬のお洒落の楽しみです。
コートのインはこんな感じ。
冬の寒さを想定したウール素材の組み合わせ。
タートルとカーディガン、ウールマリンパンツで防寒もバッチリです。
タートルとカーディガンは同じ糸で編まれており、一緒に着るとツインニットのようにとても相性良く合わせることができます。
カーディガンの縁取りとタートルは同じクリーム色で、コートのボタンを開けた時の着こなしを美しく見せてくれます。
少し暖かな日にはカーディガンを脱ぎ、インはタートルだけで。
薄手過ぎない中リブのタートルニットは一枚で着てもインナーっぽくならず、着こなしが完成します。
マットなゴールドのボタンがシックな、ウールのマリンパンツ。
ニットをインしやすいよう、ウエスト後部分がゴム仕様になっています。
寒暖差の多い日には、カーディガンを持って出かけます。
着たり脱いだり、時にはコートの上から肩掛けしてストールとはまた違う雰囲気を楽しんでみたり。
後から見ても、タートルのクリーム色がポイントになり、顔周りを明るく見せてくれます。
短めのパンツを履くときに重宝するのはハイソックス。
ヘリンボーン柄のハイソックスはボトムスと靴を上手に繋げてくれる、私にとってなくてはならないソックスです(実は何足かスペア買いしています!)。
少し艶のあるレザーのローファーは、トラディショナルなステンカラーコートやマリンパンツを引き立ててくれるアイテムです。
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ウールステンカラーコート〈Sharade〉
「SOUTIENCOL」
¥92,000+tax
リブタートルネックニット
「Sono」
¥17,000+tax
Vネックリブカーディガン
「Sono」
¥17,000+tax
ウールマリンパンツ
「Le minor」
¥17,000+tax
ヘリンボーンハイソックス
「Pantherella」
¥3,300+tax
ローファー
「G.H.BASS」
¥20,000+tax
Profile
板倉直子
島根県松江市のセレクトショップ「Daja」ディレクター。トラディショナルをベースに自分らしい着こなしを提案している。著書に『大人のための かしこい衣服計画』(主婦と生活社)。この連載では、1月、4月、7月、10月に1週間特集として登場予定。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。