「コートは選びは”重・軽”のバランスが大事」Vol.2 ルノンキュル 木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2018.10.24

web20181007-DSC_0254-2AA

Vol.1はこちらから

 

 ここ数年のコートを見てみますと、サイズ的にロング丈は長め、
肩や袖が大きい、という傾向です。つまり「重め」ですね。

素材ではムートン、ファーなどのトレンドも続いていますので、これも「重め」。

 重厚感がお得意のかたは、
ロング丈コートにさらにそれより長いパンツやスカートを合わせたり、
アウターの重ね着などでとても雰囲気が出ますので、
思い切って冬ならではの重さを極めてみてください。
ただしメリハリがなくなりがちなので、ベルトやマフラーなどをうまく使う、
バッグを斜めがけにする、髪はまとめるなど、工夫してください。

 

 逆に軽やかさが必要なかたは、形、素材、色のうち重いのは1つだけに抑えるのがコツ。
今年、もこもこせず大人っぽく仕上げるのにおすすめなのは、
ブルゾンやスカジャンやMA-1などのジャンパー系、
またはライダースジャケット。ペンシルスカートを合わせれば、
すっきり美人コーデの出来上がりです。

あとはロング丈コートであれば、アイボリーやアイスグレーなどのチェスターコート、
ボタンのないラップコートなら比較的すっきりと着こなせて、コーディネートしやすいですね。

 

最後に、重・軽だけでは語れない、
私が、コート選びの際には気をつけなければいけないと考えるポイントがあります。 

 

 注意点1.「得意カラーに捕らわれすぎない」

 面積が広いコートこそ、自分のお得意の色を選ぶべきなのですが、
今一度トップスとボトムスを並べてみましょう。
たとえ得意な色であっても、
上下とコートが同じようなトーンや色目ばかり並んでいる
ワードローブであれば、
コーディネートとしてはどうでしょう?

全身どんよりさん、全身儚いさん、全身パステルさん…などに陥ってしまっている人は、
コートをコーディネートの一部として捉えられていない人が多いです。
コートがコーディネートの差し色となるのもアリです。

 

注意点2.「色は立体的に見る」

色の印象は素材・アイテム・面積によって大きく変わります。
コットンTシャツの青とファーコートの青は同じ色でも印象が違うので、
トータルの印象で捉えることが大切です。

自分のパーソナルカラー見本を持って
お買い物に行くことは私はやめてくださいとお願いしています。

 

 注意点3..「改造した定番」

 コートの種類の多くは歴史に紐付いた定番の形や付属パーツがあります。
中でもトレンチコートとダッフルコートは特徴的な付属パーツがが多いので、
それらを省略したり、丈や素材やポケットの位置などを
アレンジしたデザインを選ぶとバランスが難しくなります。

かっこよくまとまっていればいいのですが、子供っぽくなったり、
安っぽくなってしまっている”改造した定番アイテム”をよく見かけます。
大人が長さとデザインのいいとこ取りをする際にはきちんと吟味しましょう。

 

 コートは失敗したくないアイテム。
「似合う」と「新鮮」両方叶えられれば言うことないですね。

 骨格タイプ別似合うコートについては、
こちらもご参考にどうぞ「一番似合うコートをゲットしよう」

 

 

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ