「グランマママドーター」デザイナー宇和川恵美子さんの秋の1週間大人服コーデ
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「祖母から母へ、そして娘へ」。3世代受け継がれるようなベーシックなデザイン、そして上質な素材で着心地のいい服が人気の「GRANDMA MAMA DAUGHTER(グランマママドーター)」。一見シンプルに見えるアイテムにも、大人の女性が思わずキュンとしてしまう細やかなこだわりが随所に施されています。そんな“さりげない可愛らしさ”こそが、ベーシックなアイテムなのにひと味違う秘密なのです。
「グランマママドーター」のデザイナーを務めるのは、宇和川恵美子さん。デザイナーとして忙しい日々を送る中で、ご自身のおしゃれはどのように楽しんでいるのでしょうか?
「普段コーディネートするときは、まずトップスからボトムスまで一通りコーディネートを決めて、最後にどのアクセサリーを合わせかを考えることが多いですね。大ぶりのアクセサリーが好きで、ベーシックな服に合わせるとピリッとアクセントを効かせることができる感じがして、自分も気合いが入るんです」
ファッション業界の第一線で活躍されているデザイナーさんの普段着って、どんな感じなのでしょう……とても気になりますよね! そこで本日は「グランマママドーター」デザイナー・宇和川さんの秋の1週間コーディネートを見せていただきました。
01
「月曜日」
きちんと見えの
シックなお仕事スタイル
週の初めの月曜日は、きちんと見えるけどカッチリしすぎないお仕事スタイル。トップスはショート丈のキルティングジャケットとハイゲージニットでコンパクトにまとめ、ボトムはゆったりしたシルエットのパンツを合わせることで、バランスのいいシルエットに。
「カジュアルな印象が強いキルティングジャケットですが、ドロップショルダーでシルエットに丸みを出し、コーデュロイのパイピングを施すなどして、クラシカルな雰囲気に仕上げました。シックなコーディネートにも合い、大人の女性でも取り入れやすいですよ」
「しかもこのジャケットは本当に軽くて、旅行や出張のときも便利なんです」と宇和川さん。その秘密は、軽量で保温性が高い新素材の中綿にあるとのこと。秋は気軽にはおれるアウターとして、真冬はゆったりしたコートの下に着るインナーダウンとしても使えます。
また、宇和川さんのこだわりは、中に着たハイゲージニットにも。よ~く見ると肩部分だけ表面の光沢感が違うのですが、それはここだけ編み地の裏側を見せるデザインにしているからなのだそう。
そして取材スタッフがずっと気になっていた、こちらの犬モチーフのネックレスは、お母さまから譲ってもらったもの。「グランマママドーター」の名の通り、母から娘に受け継がれた特別なアクセサリーでした。
「実はブランドを始めるきっかけになったのも、祖母から譲り受けた一枚の洋服だったんです。そのお下がりを着ていた時に、社長が『何十年も経っているのに、大切に着てもらえる服は幸せだね』と褒めてくれたことがあって。その言葉が『3世代受け継がれていくような服づくりをしたい』という想いを芽生えさせ、私の原点になりました」
キルティングショートジャケット(GJ932141-201)32,000円
ブラッククルーネックニット(GN932121-201)17,000円
ブラウンチャックパンツ(GP932471-303)22,000円
その他 私物
02
「火曜日」
雨の日はパープルを効かせて
気分を明るく
気分が沈みがちな雨の日は、明るいカラーニットの出番。難易度が高そうなパープルは、実はグレートーンと好相性。「こうして取り入れればいいのね!」と取材スタッフ全員が膝を打ちました。雨の日は、撥水加工されたシャカシャカ素材のコートと、両手が使えるリュックが定番だという宇和川さん。
こちらは、月曜に着ていた黒いニットと色違い。全体はスポーティーなスタイルですが、アクセサリーで女性らしさは忘れずに。
ニットの色とリンクさせたパープルのスニーカーで足元も明るく。こんなコーディネートだったら、天気がよくない日も楽しい気分で出かけられそうですね。
パープルクルーネックニット(GN932121-509)17,000円
その他 私物
03
「水曜日」
マニッシュ&かわいい
大人女子会コーデ
気のおけない友人との女子会では、肩ひじ張らないスタイルにほんのりツヤっぽさを加えたいもの。この日の宇和川さんは、ゆったりしたシルエットのニットと半端丈パンツを、ヒールのある黒のショートブーツでマニッシュに引き締めつつ、大ぶりの赤いイヤリングでフェミニンなエッセンスをプラスしていました。レフ板効果のある白ニットと華やかなアクセサリーで顔色も明るく見えそうです。
ちなみに、こちらのニットにもこだわりが満載。肩から腰にかけては半円を描くような編み目、裾はケーブル編み、袖口や首元は太めのリブ……と、さまざまな編み目を組み合わせているのです。こんなニットなら、シンプルなワンツーコーデでも大人の余裕を感じさせることができそうですね。
生成求心ニット(GN932171-103)26,000円(11月発売)
ブラックバルーンパンツ(TP9325001-201)28,000円(10月下旬発売)
その他 私物
04
「木曜日」
仕事に集中する日は
ベージュと白のワントーン
ゆったりシルエットでリラックスしつつも、きちんと感のあるコーディネートは、大事な仕事がある日にぴったり。前後差のある丈やサイドスリットがポイントになったニットは、太めのパンツを合わせてもバランスよく決まります。
あごまで隠れる高さのタートルが首をしっかり覆ってくれるので、とてもあたたかな一枚。「グランマママドーター」のニットは、ウールでもチクチクしないものばかり。それは、肌に触れるとうっとりするほど気持ちいい上質な素材を厳選しているから。クリア素材のバングルと指輪が、ベージュと白のやさしいトーンの組み合わせの中でほどよく存在感を放っています。
ベージュタートルワイドニット(GN932151-301)23,000円(11月発売)
その他 私物
05
「金曜日」
食事会には上質なワンピースで
金曜日の夜は、一週間頑張ったご褒美に、フレンチレストランへ。いつもより少しおめかしするけれど、かしこまりすぎたくないシーンで重宝するのがこちらのワンピース。中央にタックが入っているので、歩くたびに裾が揺れ表情に変化が出ます。タートルニットとのレイヤードスタイルは、ニュアンスカラーのワントーンにまとめるのが上品に仕上げるコツ。
黒のレザーバッグとショートブーツでキリッと引き締めつつ、かっちりしすぎないよう、カジュアルなデザインのものを選ぶのもポイントです。
薄手のニットなら、ブレスレットを上から重ねても素敵です。
「普段より少し気合いを入れておしゃれをするときも、気張った感じにならないように気をつけています。上質な素材だけれど、少し抜け感があるデザインの服を選んだり、ワンピースの下にニットを重ね着したり、少しカジュアルな要素を加えつつ、アクセサリーでツヤやきらめきを添えてバランスを楽しむ感じです」
ブラウンワンピース(GE931841-303)34,000円
タートルネックニット(TN932091-203)17,000円
その他 私物
06
「土曜日」
大人コート+デニムで
ショッピングへ
休日はお気に入りのコートを着てショッピングに。難易度が高そうに思えるチェックのコートですが、落ち着いたトーンだから取り入れやすく、柄にネイビーが入っているのでデニムとの相性も抜群です。
中に着たニットの袖口や首元は、ジグザグ柄を施したリブ編みになっていて(かなり高度な技術なのだそう!)、コートの袖を折り返してのぞかせると、さりげなくおしゃれ。コートの裏はネイビーのウール生地になっているので、それもアクセントになりますね。また、こちらのデニムはサイドジップになっているため、お腹まわりがもたつかずすっきり。ジッパーの位置に合わせて、ベルトもサイドにずらしてつけるのが宇和川さん流です。
ややテーパードがかかっているデニムの裾をロールアップして、足元は白の靴下で抜け感を。重くなりがちな冬のコーディネートも、ほんの少し白を加えるだけで軽やかになります。
コートのスナップボタンを閉じるとコクーンシルエットになり、また違った印象に。ボタンが見えないデザインなので甘くならず、シックな雰囲気で着られるのもうれしいところ。柄物のコートは難しい……と敬遠していた人も、これならトライしやすそうですね。
チェックダブルコート(TJ932191-540)80,000円
ネイビークルーネックニット(TN932081-506)20,000円
サイドZIPデニム(GP007OW-001)17,000円
その他 私物
07
「日曜日」
赤を効かせたスポーティスタイル
ゴルフが趣味だという宇和川さん。全体を黒で統一した中に、肌なじみがいい朱赤のタートルニットとタイツを効かせ、「ゴルフ場へ向かうときから“闘志を燃やす赤”を着こなしに取り入れて、気合いを入れています(笑)」。
到着したあと着替えやすいゆったりワンピース、寒暖差のあるゴルフ場で重宝するシャカシャカアウター、履き慣れたスニーカー……と、機能性を優先したようでいて、とてもバランスのいいシルエットなのは、さすがですね。
クラシカルな雰囲気のワンピースはシックにもラフにも、さらにはオケージョンにも使える万能な一枚ですが、このように赤を差し色にしてスポーティーなアイテムを合わせて着くずすと、カジュアルスタイルに一変。存在感のあるアクセサリーをプラスして、女性らしさを忘れないのが宇和川さん流です。
ブラックギャザーワンピース(GE931881-201)34,000円(11月発売)
レッドタートルニット(TN932091-404)17,000円
その他 私物
「グランマママドーター」デザイナー・宇和川さんの「秋の1週間大人服コーデ」いかがでしたか? どれもベーシックなアイテムなのに、さりげないかわいらしさや色合わせ、シルエットの絶妙なバランス、アクセサリーのまとわせ方……などなど、すぐに取り入れてみたい素敵ポイントが盛りだくさんでしたね。みなさんもこの7つのコーディネートを参考に、秋のおしゃれを楽しんでくださいね。
この秋は全国のショップ以外でも、以下の百貨店で「グランマママドーター」のアイテムを実際にご覧いただけます!
10/22~27 福岡岩田屋 本館7F「定番コレクション」
10/23~29 スズラン百貨店高崎店
11/6~12 伊勢丹浦和店 3F
12/3~9 松山三越 1Fアトリウムコート
※紹介アイテムはすべて税抜です。
photo : 小山奈那子
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