美人の魔法 vol.1 ~ルノンキュル 木村牧子さん
こんにちは! 木村牧子です。
今月は、『美人の魔法』についてお話したいと思います。
赤ちゃん、新緑、花。神様の作りたてのものはすべて無条件に愛されるべく、生命力に溢れて美しいものです。神様の手を離れた後はどんどん薄れていく魔法です。
美人が美人たる理由は、消えゆく魔法に代わる何かを自給自足している、そこにある気がします。
「何か」とはなんでしょうか? お肌のお手入れ? 体型維持? 上質な服?
第一印象やおしゃれを語る上で「これだけはマスト」をというものは、目的・タイプ・老若男女問わず2つあると思っています。これらがないと、どんなにテクニックや知識や資金を駆使して見栄えを良くしても、イメージアップは無理。逆にこれがある人は歳を取るほどに人を引き付ける魅力があり、きれいです。ほっとくと加齢とともに減っていくので、意識して自給自足していきたいもの。
それは「緊張感」と「楽しむ心」
“おしゃれ”と“着飾る”の違い。
“ナチュラル”と“おかまいなし”の違い。
”ベーシック“と”無難“の違い。
“凛”と“冷たい”の違い。
“無邪気”と“こどもっぽい”の違い。
“おとな”と”おばさん”の違い。
とても似ていて、根本的に全く違う、これらの2者を決定的に隔てているのは、その人の芯に「緊張感」と「楽しむ心」の2本の柱が通っているかどうかだと思います。
仏頂面、不遜な言葉遣いや態度、スカートで膝を開いて座っていたり、猫背でトボトボ歩いてる。こういう、自分が見られているという意識や、装う楽しみを放棄しちゃってる人は、何を着せてもどうメイクしても、残念ながら素敵にはできません。そこには「緊張感」と「楽しむ心」がないから。
vol.2に続きます。
Profile
木村牧子
「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。