【特集】井上保美さんのクロゼットから 01:DENIM
いよいよ6月22日(水)からスタートするイベント「ISETAN×大人になったら、着たい服」。人気ブランド「45R(フォーティファイブアール)」も出展予定です。
今回は、その「45R」デザイナーによるベストセラー『井上保美さんのクロゼットから』の中から、大人になったらクロゼットに備えておきたい定番アイテムを、今日から金曜日までの5日間、ピックアップしてご紹介します。
01:DENIM
「デニム」は
今の自分に合わせて
更新する
井上さんのデニムスタイルの原点は「リーバイス」“501”のヴィンテージです。
「今でも大切な宝物ですが、還暦ともなると、シャビーすぎて似合わない。さすがに、もうはけません(笑)。年齢によって体型も変化するので、今の自分に似合うデニムを年相応に品よく着こなしたいですね」
だからこそ、デニムは毎年更新する―それが井上さん自身のスタイルです。今、一番のお気に入りは、流行りの腰ばきではなく、股上が深くウエストまであって、お尻が丸くて太めのストレートタイプ。
「デニムをもっとエレガントにはきたい。ずっとそう思い続けて、毎年、素材やシルエットにこだわって選んでいます」
今、自信を持ってはけるのは、この2本!
若いころの自分とは明らかに体型が違う。
だからこそ、今の自分に似合うデニムを選ぶことが大切です。
[細めのストレートデニム]
トップスを選ばないスタンダートな形。ジャストサイズできれいめにも、サイズを上げてボーイッシュにもはける。切りっ放しの裾と漆塗りのリベットがアクセントに。
[股上深めのワイドデニム]
クラシカルにジャストウエストではく太めデニムは、井上さん憧れの女性、建築家のシャルロット・ペリアンをイメージ。丸みのあるヒップラインとしなやかな素材感は履き心地抜群。
デニムをエレガントにはく
3つのルール
ちょっとしたコツを押さえるだけで、
じっくり選んだデニムを、さらに品よくはきこなせます。
1
ベルトは上質なものを
「ラフなものだから」とデニムにはベルトをしない派も多いかも。でも、ウエストにひと巻きするだけで、着こなしにメリハリができ、上質なレザーならきちんと感もアップする。
2
丈は甲ギリギリのラインで
デニムの丈は野暮とおしゃれの分かれ道。フルレングスではいたとき、甲につくかつかないかの長さが、フラットシューズでもヒールでも、洗練された印象になるベストレングス。
3
裾の折り返しは控えめに
無造作なロールアップは要注意。甲ギリギリのラインのフルレングスなら、裾の折り返しは2センチ幅で1回。くるぶしの上ちょうどあたりに合わせると品よく、すっきり見える。
明日は、「02:T-SHIRT Tシャツこそ、女性らしく着る」をお届けします!
『井上保美さんのクロゼットから』(井上保美著・主婦と生活社刊)より抜粋
photo : 回里純子
Tel: 03-3498-2245
Profile
井上保美
1954年生まれ。日本国内で46店舗、海外でも13店舗を展開する、フォーティファイブアールピーエムスタジオ(株)の専務取締役。1978年のブランド立ち上げ時より、現在にいたるまで「45R(フォーティファイブアール)」のデザイナーを務める。2014年、ナチュリラ別冊『大人になったら、着たい服』(主婦と生活社刊)に登場するやいなや、読者から絶大な反響が。オンラインストアで連載しているコーディネートコラム「Yasminate(ヤスミネイト)」も人気。
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