服部みれいさんインタビュー【後編】この冬の冷えとりスタイル

特別インタビュー
2020.01.17

きのうお届けした【前編】では、新刊『冷えとりスタイルブック』についてお届けしましたが、【後編】では、冷えとり歴12年の服部みれいさんの最新冷えとりスタイルをご紹介します。この日のコーディネートは、なんと靴下8枚重ねばきのスタイル! 冷えとりしている人はもちろん、冷えとりをしていない人も、ぜひ冬の着こなしのヒントを見つけてくださいね。

――最近気に入っている着こなしを見せてください!

冷えとりスタイルは、頭寒足熱が基本。上半身と下半身の温度差をなくすために、下半身はあたためて、上半身は薄着にします。今日の主役は「コズミックワンダー」のワンピースのようなオーガニックコットンのローブコートで、有機綿の肌触り、スミクロの陰影のある色合い、少し低い位置で結ぶリボンの感じ……全部気に入っています。中のトップスとして着ているのは、「ジョンスメドレー」のごく薄いニットと絹のタンクトップのみです。

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――ボトムもあたたかそうですね。

これは「コズミックワンダー」の麻とウールのラップパンツなのですが、少し起毛していて、とてもあたたかいんです。中には「大法紡績」のシルクウールレギンス、さらに中にもう一枚、「金伴繊維」の10分丈シルクレギンスを重ねばきしています。冷えとりでは、肌にふれるものは絹がいいとされているため、下着はすべて絹を選んでいます。

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――そして、肝心の足元はどのような冷えとりスタイルですか?

靴下は、冷えとりの基本にのっとって、絹→天然素材……と重ねて、今日は8枚ばきです。冷えとりソックスは一枚一枚がとても薄く、重ねてはいても登山用のぶ厚いソックスを一枚はいているような感じなんです。普段から絹→ウール……と重ねて、8〜10枚はいているんですよ。一番外側にはいたソックスは「大法紡績」のクワトロ。絹、ウール、絹、ウールの4層構造になっていてしめつけず、驚くほどゆるゆるで、ふわふわのはき心地です。靴は、2019年秋に発売された「ダンスコ」と「トリコ・コム デ ギャルソン」のコラボモデル。スミクロの風合いと合わせやすくて気に入っています。

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ラダックやチベットに暮らす人の服のようであり、ジブリ映画に出てくる人の服のようでもある。そんな、古代なのか未来なのか、国籍もジェンダーも特定できないような民俗調の服が好きです。首にかけているのは、【前編】にも出てきた「イアイ」のショール。「イアイ」はすべて一点物。長く大切に愛していけるものばかりです。『冷えとりスタイルブック』でもスタイリストの岡尾美代子さんが提案してくださいましたが、私自身、ワンカラ―のコーディネートがここしばらくマイブーム。今日の全身スミクロも好きだし、あとは全身白のスタイルも大好きでよくしています。

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text:アマミヤアンナ


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Profile

服部みれい

Mirei Hattori

岐阜県生まれ。文筆家、『マーマーマガジン』編集長、詩人。2015年春、岐阜・美濃市に編集部ごと移住し、8月にショップ「エムエム・ブックス みの」をオープン。近著に『わたしと霊性』(平凡社)、『わたしのきんいろ手帖2020』、『ラブ2020カレンダー』(共にエムエム・ブックス)など。毎日新聞の「日曜くらぶ」にて「好きに食べたい」連載中。メルマガとして配信するラジオ「声のメルマガ 服部みれいのすきにいわせてッ」を月3回配信、特設サイトをnoteにてオープン。

ウェブ版冷えとりスタイルブック
https://note.com/hietoristylebook

服部みれい公式HP
http://hattorimirei.com

エムエム・ブックス
http://murmurmagazine.com

声のメルマガ 服部みれいのすきにいわせてッ
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