自分を知った大人服 小野厚子さん 「小野珈琲店」勤務

大人になったら、着たい服
2016.07.05

おしゃれは

「今、ここ」を

楽しむための手段

otona_DSC4346

愛知県岡崎市。閑静な住宅地の中に「小野珈琲店」があります。豆の焙煎を手がけるご主人、浩司さんを手伝って、店頭に立つのが厚子さんです。その姿をじっと見ていると、メガネに猫の耳がついているのを発見!

「わが家にはネコが6匹います。ネコグッズを見つけたら、とりあえずはゲット!」と笑います。

otona_DSC4647

おしゃれ好きのお母さまの影響で、小学生の頃から洋服が大好きだったそうです。

「好きな服を着ると、気分が上がりますね。お店に出る前に、あれこれ組み合わせる時間が楽しいんです」と語ります。

そんな小野さんが今選ぶのは、流行りのブランドのほか、地元のお店のオリジナルや友人が作っているものなど。そのセレクトは多岐にわたります。

「お店の方との会話が楽しいし、宝探しみたいな買い物が大好きです。どこの何を着ているのか、わからないのが好きですね」

そしておしゃれの最後の仕上げは、アクセサリーやメガネ。かごの中にどっさりしまわれたメガネの数には驚かされます。

otona_DSC5016

「スーパーで売っているおもちゃのメガネも入っているんです」

それでも服に合わせてかけかえると、自分らしさをしっかり演出してくれるから楽しい! 鏡に全身を映してバランスチェックをするのが必須なのだとか。

otona_DSC4099

「今、お客さまや知人など、いろんな、あらゆる世代の方とお話しできるのが嬉しいです。『この人みたいになりたいな』と思う、おしゃれで人生を楽しんでいる方が周りにたくさんいらっしゃるんです。『幸せって条件が揃ってなれるものじゃない』『自分だけがよくても幸せにはなれない』と教えていただきました。『もっとこうだったらいいな』とないものを数えるより、『ま、いいんじゃない』と今を楽しめたらいいですね」

 

photo : 和田直美 text : 一田憲子

『大人になったら、着たい服 2016春夏』より抜粋

 

Profile

小野厚子

Atsuko Ono

1962年生まれ。結婚5年後にご主人が自家焙煎珈琲豆店を開業し、その接客を担当。一女の母。現在は、お店が休みの日に陶芸とダンス教室に通っている。

http://www.mis.ne.jp/~ono-cafe/

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ