美しいバランスの服を体感、「suzuki takayuki」の洋服

～「les trois entrepots（レ・トロワ・アントゥルプ）」より vol.3 ～

女性が本質的に持つ美しさを引き出すため、“時間と調和“をコンセプトに繊細で緊張感のある服を創りつづける……2002-03A/W（秋冬）シーズンからスタートしたブランド「suzuki takayuki（スズキ タカユキ）」。

デザイナーの枠を超えた活動を続けるスズキタカユキ氏。“仕立て屋のサーカス” という音と布と光によって創り上げられる舞台物語はこれまでに日本公演で２万人、海外公演で6千人以上を動員しています。もともとは舞台衣装を手掛けていただけあって、アート活動を行うのも自然な流れなのでしょう。もちろんその活動が彼のコレクションのインスピレーションとなっているのは間違いありません。

このブランドの魅力の一つに造形の巧みさがあります。分量感のある洋服は箇所によって留めたり締めたり……とてもテクニカルに仕上がっているのです。そのテクニカルさはやり過ぎた感じがなく、自然に表現されています。お店では幅広い年齢層の方にお越しいただいていますが、本当にどの世代にもマッチする造形だと感じます。

さらに特徴の一つとしては、麻素材をアイコン的素材として展開しているところです。今でこそ一年中通して麻素材を使う、着ることは当たり前ですが、麻素材＝夏の素材という概念が強かった時代から麻素材を大胆に使い続けています。

お店で提案したい洋服選びのポイントは “着ると美しいバランスの服” です。その代表格「suzuki takayuki（スズキ　タカユキ）」の洋服にぜひ一度、袖を通してみてください。

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写真：太田昌宏

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