夫婦が作る「ripple(リップル)洋品店」の草木染めの服

今日のひとしな
2016.07.18

~copse(コプス)より vol.18~

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草木染めってこんなにきれいな色がたくさんあるんだ! というのが、最初の印象でした。「ripple洋品店」の服は、岩野久美子さんがデザインを手がけ、夫の開人(はると)さんが、ひとつひとつ草木の色に染めてつくります。

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前リボンのワンピースはクチナシやマリーゴールドで、やさしい若草色に。
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シックなチャコールは、五倍子(ごばいし)とざくろ。
 ripple3.

チュニックは、ラック虫で赤みを帯びたピンクに。
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民族衣装から着想した、さりげなく女性らしさが漂うデザインに、天然染めの色がやさしく調和します。

はじめての出会いは群馬・桐生のイベントで。豊かな色彩に色に目を奪われていたら、値段もお手頃。それまで敷居の高かった草木染めの服が、一気に身近になった瞬間でした。

どうしてこんなにお手頃価格なのですか、という私のぶしつけな質問に「桐生でつくっているからでしょうか」とやさしく答えてくれたのが開人さん。

桐生は古くからの織物の産地です。高度成長期を経て、海外から安価な輸入品が流入して国内の産地が低迷するなか、桐生は高い技術を持つメーカーが多く絶えることなく今に至ります。産地として機能しているから、生地の調達から縫製まで、街をぐるりと一周すれば服ができるのだと教えてくれました。

ripple5

そんな地域に根ざしたものづくりも「コプス」と通じるものを感じて、袖を通すたび幸せな気持ちになります。最近は大阪や浜松といった地方の織物メーカーと、オリジナルの生地をつくる機会が増えたそう。がんばっている国内メーカーが、まだまだたくさんあるというのも発見でした。「ものづくりの輪を少しずつ広げたい」と、「rippl=波紋」と名付けた活動を、ささやかながら私も応援したいと思います。

チュニック 12,500円~(税抜)
ワンピース 16,500円~(税抜)

copse(コプス)

器や日常着など、衣食住を提案する雑貨店。連載コラム執筆は、店主の小森知佳さん。
東京都練馬区石神井台3-24-39 ロイヤルコトブキ1F
TEL:03-6913-1544
E-mail:info@copse.biz
営業時間:11:30~17:30
定休日:月~水曜(企画展中は無休)
http://www.copse.biz

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