幸せがぎっしり詰まった「Bion(日音)」のクッキー缶

今日のひとしな
2020.10.28

~「ツクリテ」よりvol.28 ~

寺井きよみさんの手から生まれる焼菓子は、魔法のようにおいしい。

北九州の門司港。レトロな街並みの残るその街で「Bion(日音)」をオープンされたのが約10年前。「Bion」は焼菓子と喫茶のお店です。

現在は焼菓子の製作が忙しくなり、喫茶の方はしばらくお休みされています。喫茶でお客さん達がゆっくりと過ごす様子を見ることが好きだというきよみさん。「いつかまた少しずつでも再開できたら……」とおっしゃっています。私も「Bion」でのんびりと過ごす時間が好きでした。その日が来るのを楽しみにしている一人です。

きよみさんは「ル・コルドン・ブルー」、「フードアカデミー」、そしてカフェにてお菓子の基礎を学ばれました。小さいころからお菓子作りが大好きだったというきよみさん。お菓子の話をする時、その瞳はキラキラとまるで恋する少女のように輝きます。本当にお菓子を作ることが純粋に好きで、そしてそれを食べてくれる人たちの事を思うと嬉しくてしょうがないといった感じです。そんなお菓子への情熱と愛情は、食べる人みんなにもきっと伝わっているのだと思います。きよみさんのお菓子を求めて、営業日にはたくさんのお客さんで賑わいます。

ここ5~6年で全国からの注文も殺到し、全国の様々な素敵なお店から声がかかるほどの人気。日々とても忙しいきよみさんですが、ご本人はとても気さくで物腰柔らか。ちょっと天然な所もあり、いつも会うとホッとさせられる存在です。

わたしときよみさんとの出会いは、息子同士が同じサッカークラブだったこと。以前から「Bion」へはお客として伺ってはいたのですが、話したのはその時が初めてでした。「今度お店を始めるんですが、お菓子をお願いできませんか?」と唐突に申し出たわたしに「え~嬉しい! ぜひ。」と二つ返事を頂いたことが今でも忘れられず、何より嬉しい思い出です。その頃から、公私ともに息子共々仲良くさせていただいています。

きよみさんが作られるのは、季節のタルトやフランス地方菓子、焼菓子など。国産小麦、全粒粉、発酵バター、有機オートミール、農家・ハーブ園から届く果物やハーブなど、日本のおいしい素材を使い、香ばしく焼きあげた自然な甘さのお菓子は一度食べると忘れられず、何度でも通いたくなるのです。

その焼菓子をぎっしりと詰め込んだクッキー缶。

きよみさんが幼い頃、自宅の戸棚の中におやつのクッキー缶がいつも入っていたのだそうです。その幸せな記憶が忘れられない思い出として残っていたことが「Bion」のクッキー缶のはじまりです。きよみさんが大好きな“お弁当”をイメージして作られたクッキー缶。

「蓋を開ける時のわくわく感や幸せを感じてもらいたい」

そんな想いの込められたクッキー缶はミニ、小、大と3種類。中には定番で一番人気の塩バターサブレやボーロ、ディアマン、ショートブレッドなどなど……。所狭しにぎっしりと詰め込まれています。食べるのがもったいなくなるほど綺麗に詰められたクッキーを大切に、少しずつ頂く幸せなひと時。一人のゆっくりした時間や大切な誰かと共に……。

普段、展示会などイベント時にしか店頭に並ぶことのないクッキー缶ですが、今回、この連載に合わせて写真のクッキー缶(小)を数量限定でお届けしてくださる予定です。入荷のお知らせなどはinstagram、facebookなどでご覧ください。

「Bion(日音)」クッキー缶(小) ¥4,000+税

 

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ツクリテ

北九州市門司区柳町2-6-29-101
TEL:093-342-9251
営業時間:11:00-17:00
定休日:月/日(第1・3)
https://www.tsukurite.info/
Instagram「@tsukurite

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