遅く起きた朝はおにぎりの朝ごはん

「手乃音（てのね）」本郷千明さんvol.4

こんにちは。
最終回は、我が家には珍しいおにぎりの朝ごはんです。

いつもはパンの軽い朝ごはんなのですが、何も用事がなくゆっくり起きようか、となったときはブランチでご飯にする時も。

ブランチなんて英語で言いつつがっつり和食ですが・・・。

たまに無性におにぎりが食べたくなること、ありませんか？
特に握りたてのホカホカおにぎり。

そんなホカホカおにぎりは竹やマタタビの蕎麦ざるにのせるとべちゃっとせず美味しく食べられます。

蕎麦ざるは通気性に優れているので、お蕎麦やうどん、そうめんだけでなく、おにぎりやパンなどホカホカのものが美味しく食べられるんです。

吉田竹細工さんの蕎麦ざるは珍しい足つき。
底が浮いているので、さらに通気性が良く水切れも抜群。
野菜や果物を洗ったり、洗ったカトラリーを乾かしたりするのにも使えるので活躍の場が広がります。

マタタビのざるは吸水性が良く、通気性もいいので麺類はもちろん、トーストした食パンをのせると最後までサクサクで食べられますよ。

どちらも経年変化によって美しい飴色に変化するのも魅力。
下の蕎麦ざるは左が新品で右が私物、上段は10年以上、下段のマタタビざるは７年くらい使っているもの。
これからさらに変化していくのが楽しみでもあります。

橋本千菜美さんの蕎麦ざるは主にオーダー会や展示会での入荷となりますが、側面の編みに独特の美しさがありお蕎麦屋さんにも人気の一品です。

左から　橋本千菜美さんの竹の蕎麦ざる、渡部博之さんのマタタビの蕎麦ざる、吉田竹細工さんの足つきの蕎麦ざる

さて、話を朝食に戻しまして、おにぎりのお供はほぼ常備菜。
冷蔵庫から出して皿に盛っただけ。

こちらの器は井上茂さんの白彫り三島皿。
井上さんは9月に個展を予定しています。

たまには気分を変えてご飯の朝食もいいものです。

ご飯を食べ終わった後は食器の後片付け。

陶器の食器が多いご家庭は、あたりが優しい竹の碗籠がお勧め。

欠けやすい陶器の食器も優しく受け止めてくれますよ。

よく「竹、カビませんか？」とご質問がありますが、使ったら乾かす、仕舞いこまずに通気性の良いところで保管する、を守ればほとんどカビることはありません。
我が家ではざるや籠は全てぶら下げるか壁にかけて収納しています。

友人が遊びに来ると「籠だらけ」と言って笑いますが、籠やざるのある風景が好き。
キッチンに立つと籠やざるが見えるのもいいものですよ。

〈今回使用したうつわと道具〉

中央下から
・井上茂さん　　　　　白彫り三島皿・湯のみ
・筒井則行さん　　　　箸
・伊藤豊さん　　　　　土化粧プレート（黒）
・うつわうたたねさん　鎬皿
・吉田竹細工さん　　　竹の蕎麦ざる
・奥会津編組細工　　　マタタビの蕎麦ざる
・若菜綾子さん　　　　陶器の花箸置き
・山口未来さん　　　　ガラスの箸置き
・丹羽花菜子さん　　　藍染のコースター
・刺し子屋トタコさん　刺し子コースター
・船串篤司さん　　　　カップ
・大野香織さん　　　　V鉢
・馬目隆広さん　　　　ピッチャー
・工房kuromiyaさん　色絵湯のみ
・岡悠さん　　　　　　茶漉し（岡さんの作品の次回入荷予定は2023年以降）
・額賀円也さん　　　　鉄釉木瓜小皿

以上すべて取扱作家
全て私物ですので、現在は制作されていないもの、デザインが違うものもあります。

4回に渡ってお伝えさせていただきました我が家の朝食。
朝食らしからぬものもありましたが・・・大丈夫だったかな。
仕事や家のことで時間に追われる毎日でも、お気に入りのうつわで食べる食事の時間はホッと安らげる時間です。

これを読んでくださっている皆様にとっても、お迎えしたうつわや道具たちが、日々のパワーの源になっているととても嬉しいです。
作られている作家の方々は、自分が作ったものが皆様のパワーの源になっていることからまたパワーをもらっているのではないでしょうか。

お迎えしたうつわや道具、末永く可愛がってあげて下さいね。
そしてそれらが皆様の日々の生活を豊かにするものでありますように。

あまり話すことが得意ではないため、店ではこちらからお声をかけることは少ないのですが（店をやっているのに人見知りです・・・）話しかけられると喜びますので、店にお越しの際はいつでも気軽に声をかけてくださいね。
一ヶ月間お付き合いいただきどうもありがとうございました。

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