さぁ、幸せなお茶時間の始まりです 「HJ GALLERY」の苺ジャム
~「HJ GALLERY」より vol.4 ~
さっくり焼き上がったスコーンには、ジャムか蜂蜜を塗りたくなります。そのままでも十分においしいのだけれど。でも、やっぱりあると嬉しいものです。先日のスコーンの試作を重ねる日々の中で、スコーンにジャムを添えたいと思っていて、ジャムは季節の果物を時々仕込んでお店で出せたらなぁと考えていました。そして、奈良といえば、古都華(ことか)のいちご。おいしい苺がすぐ側にあるのであれば、作らない手はありません。
奈良には「DERBÄR(デルベア)」という、注文してから数年待ちのバウムクーヘン屋さんがあります。店主の熊倉真次さんが材料にこだわり、手間暇かけて丁寧に作ったバウムクーヘンはたまらない美味しさです。熊倉さんは私のおいしいもの先生。本当においしいものをたくさんご存知で、ご自身もバウムクーヘンだけではなく、季節の果物のジャムや、夏にはかき氷を提供する、‟旅するかき氷屋さん”という別の顔もお持ちです。熊倉さんの苺ジャムはゴロッと苺が入ったとてつもなくおいしいもの。シンプルですが、抜群の美味しさです。熊倉さんにジャムの相談をしたら、その秘訣を教えてくださるとのこと。そして、奈良のいちご農家の青木健太郎さんをご紹介いただきました。
古都華だからなんでも美味しいわけではないのです。青木さんの古都華は味がしっかり濃くて水っぽくなく、ジャム用と言えどそのまま食べても本当に美味しくて、最初はジャムにすることを少し躊躇してしまうほど。
入れるのは砂糖と苺だけ。前日に少しだけヘタを取って、砂糖をまぶしたら翌朝から炊き上げます。炊きはじめたら、たちまち甘い香りが厨房いっぱいに広がって、そこはもう苺の世界。
なぜか自分の中にある愛情という愛情が溢れ出てくる感じがします。そんなに酔いしれてはいれないほど、煮詰める作業は真剣ではありますが、苺ジャムを作るのは幸福感が半端ない。深い深い深紅に仕上がったら出来上がりです。
最初の1/3くらいの量にしかならないですが、丸ごとゴロゴロ入った苺のジャム。贅沢です。これをスコーンに塗ったら、幸せな時間のはじまりです。
「HJ GALLERY」オリジナル 苺ジャム ¥1,080
苺スムージーと苺あんバターどら焼きは、この古都華を使った期間限定メニューとしてカフェで提供しています。苺スムージーは、凍らした苺に牛乳と砂糖を足してミキサーにかけたもの。冷たくて、‟丸ごと苺感”がおいしいです。苺あんバターどら焼きは、「ハト畑商店」の米粉のむしぱんミックスをどら焼き生地のように焼いて、そこに4日間かけて蜜を沁み込ませた「手造りそば 季より」の餡子、バターとこの苺ジャムを挟んだもの。どちらもたまらないおいしいさです。
苺スムージー ¥660
どら焼き ¥550
*8月7日(土)まで、三重県「トンガ坂文庫」とのイベント企画を開催中。
期間限定の本屋さん「HJ BOOKS」として、 ジャンル問わず、
住所:奈良県奈良市三碓2-4-13-2
TEL:0742-52-5000
営業時間:11:00~16:00
営業日:木曜・金曜・土曜
https://www.hj-g.jp/
instagram:@hjgallery
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