カルシウムもとれますよ! 「小あじの南蛮漬け」&まな板 ~松田美智子さん『日本の味』より vol.3~
そろそろ年の瀬、家族で食事をすることも増える時季ですよね。そこで今週は、“きちんとした家庭料理”をテーマにした特集を企画いたしました! 30年以上にわたり家庭料理を伝えてきた、料理家の松田美智子さんのレシピをご紹介します。
家庭料理は、以前は子供たちが母親の手伝いをしながら伝えられてきたものですが、それもなかなか難しい近頃。そこで、松田先生は立ち上がりました! 「私が料理好きの皆様のお母さんになったつもりで、娘に伝えたい家庭の味を一冊にまとめよう」と。そして出来上がったのが、新刊『日本の味』です。
今週は松田家の定番レシピを毎日1つずつと、それらを作るのに便利な道具もあわせてご紹介しますね。
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小あじの南蛮漬け
赤唐辛子の辛みをきかせた、
甘酸っぱい南蛮酢が食欲をそそる!
材料(2人分)
小あじ(10㎝長さ) 10尾
ピーマン 1個
A ・赤唐辛子(小口切り) 1㎝長さ分
・チキンスープ 1/2カップ
・米酢 大さじ2
・三温糖・しょうゆ 各大さじ1
B ・しょうが(せん切り) 大さじ1
・玉ねぎ(薄切り) 1/2個分
・にんじん(せん切り) 3㎝長さ分
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
薄力粉 適量
揚げ油 適量
作り方
1
ピーマンは種と芯、ワタを除き、4㎝長さのせん切りにする。小鍋にAを合わせ、ひと煮立ちさせて火をとめる。
2
小あじは頭のつけ根の腹側を三角に切り、内臓を包丁の刃先で出す。
4
腹の内側を手早く水洗いしてペーパータオルで水けをふき、塩、こしょうをふる。腹の中を含め、全体に茶こしで薄力粉をふる。
5
揚げ油を低めの中温に熱し、4をサッと揚げてペーパータオルを敷いた揚げ網にとる。再び揚げ油に入れて、油の気泡がほとんどなくなるまで、水けをとばすように揚げる。
6
容器にピーマンとBの野菜の各半量を広げて入れる。5を揚げたらすぐに上に並べ入れ、残りのピーマンと野菜をのせる。1の漬け汁を回しかけ、粗熱がとれたら、ふたをして冷蔵庫に3時間ほどおく。
味メモ
●小あじはぜいごの処理は不要。骨ごと食べられます。
●一度目に揚げるときは、まわりをかため、
二度目に揚げるときは強火で水けをとばし、カリッとさせます。
<道具のこと>
まな板
包丁のあたりが、かたすぎず、柔らかすぎず、ちょうどいい、いちょうのまな板。
3サイズをそろえると便利です。
ほどよい柔らかさがあって、刃のあたりがよいのが、いちょうのまな板。優れたまな板は、切っていて気持ちがよいものです。いちょうは抗菌作用が強い木材で、しっかりした厚みがあることで反りが出にくく、安心して使えます。サイズ違いのまな板を重ねて使えば、写真のように、切るときに出るごみを下のまな板に落としていくのにも便利。魚や野菜など素材によって使い分けますが、重ねていれば素材が変わるたびにまな板を持ってくる手間いらず。使い終えたら、水けをふいてしっかり乾かすのを忘れずに。
いちょうの木のまな板/大:横36㎝・縦21㎝・厚さ3㎝ 中:横20㎝・縦20㎝・厚さ2.5㎝ 小:横15㎝・縦15㎝・厚さ3㎝
photo:合田昌弘
昔ながらの料理から最近の人気レシピまで、90品を紹介。
料理の味を引き立てる便利な調理道具も紹介する保存版的1冊。
道具の購入先
ミチコセレクション
TEL&FAX03-3797-4096
http://www.m-cooking.com
※商品の取り扱い先は2016年12月1日現在のものです。
製造変更などで同じものが入手できない場合もあります。
あらかじめご了承ください。
Profile
松田美智子
1955年東京生まれ、鎌倉育ち。女子美術大学卒業後、ホルトハウス房子氏に師事し、各国の料理を学ぶ。さらに日本料理や中国家庭料理も習得。花嫁修業の一環として身につけたお茶やお花、母から受け継いだ家事仕事をベースとして生かしている。1993年に東京・恵比寿で「松田美智子料理教室」を主宰。季節感と素材そのものの味を大切にした、おしゃれで作りやすい料理が評判に。雑誌、書籍のほかに講演、メニュー開発、調理道具・システムキッチンの開発などでも活躍中。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。