これぜったい旨いやつ! 徳島のソウルフード・竹ちくわ&フィッシュカツ

今日のひとしな リターンズ
2023.02.22


今週、毎日お昼にお届けしている「ラシクルモール」の「今日のひとしな・リターンズ」。今日は、生粋の徳島人スタッフ小林が、愛してやまないローカルフードをご紹介します。

「徳島の名産って、すだち以外に何がある?」と聞かれると、相手によって多少答えを変えることがあるものの、私は「竹ちくわ」と「フィッシュカツ」は外しません。徳島県民が選ぶ「オススメBest10!」にも必ず入っています。


まず、ちくわ。
「ん? ちくわが特産品?」とよく言われますが、徳島のちくわは「竹ちくわ」と言って、正真正銘の「ちくわ」なんです。ちくわは漢字で書くと「竹輪」ですよね? だからほら、「竹 竹輪」。「竹」が二つ。ここが大事なポイントです(笑)。文字通り、竹に魚肉のすり身を巻き付けて焼いたもの。徳島のちくわに、竹はマストなのです。

 


主な生産地は、徳島市の南に位置する小松島市。古くから、四国と関西を結ぶ玄関口として栄えた港町で、民話「阿波の狸合戦」や、ジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場する金長狸の故郷でもあります。

小松島の竹ちくわの歴史は、平安時代にまでさかのぼります。そのきっかけはなんと、源義経。小松島には義経にまつわる伝説が数多く残っているのですが、あの有名な源平合戦のひとつ、屋島の戦いで小松島に義経軍が上陸したときのことです。地元の漁夫たちがとれたての魚のすり身を青竹に巻き付け、焼いて食べる姿を見た義経。もらって食べたところ、その美味しさを絶賛したという話が伝えられています。以来、竹ちくわは小松島の名産品になったと言われているんです。

 


「竹が刺さった」と表現されることもあるように、せっかくの竹付きなので、骨付きスペアリブのようにダイナミックにかぶりついて食べてほしいです。もちろん、本物の竹を使用しているので、竹の香りも加わって美味しさ2倍! 火で軽く炙ってすだちを搾りかけると、美味しさはさらに2倍! すだちの酸味がこれまた、とっても合う! 両端の竹の部分を持ったまま、歩きながらでも食べられるゴキゲンな一品(これ、私)。ビールとの相性は言わずもがな。BBQの食材にもピッタリなのでぜひ加えてください。

 


 


そして、もうひとつが「フィッシュカツ」。
まさに県民のソウルフードで、地元のスーパーなどでは「カツ天」という名前で売られています。徳島で“カツ”と言えば、トンカツではなくこの“フィッシュカツ”を指します。ちなみに、トンカツはそのまんま、「トンカツ」です。

フィッシュカツは、魚のすり身にカレー粉などで味をつけ、衣をつけてフライにしたもの。しっかり味が付いているので、そのまま食べられますが、こちらも竹ちくわ同様、フライパンで軽く炙る程度に焼くのが私のオススメ。食感がカリッとして風味が増し、美味しさ2倍! マヨネーズや醤油を付けたり、徳島県民なら何にでも使うすだちを絞ってもいいですよ。ちなみに私はマヨネーズに七味を入れるピリ辛派。

 


ごはんのおかずやお子さまのおやつはもちろんのこと、バタバタして時間のない時に作る手抜き弁当のおかずにももってこい。お酒やビールのあてにもドンピシャ。まさに、食卓で愛されるマルチプレーヤーなのです。

ちなみに徳島の居酒屋さんでは、竹ちくわもフィッシュカツも必ずと言っていいほどメニューに載っているんですよ。

 


これらを製造する「天龍蒲鉾店」は、明治25年(1892年)創業の老舗有名店。「ラシクルモール」では、竹ちくわとフィッシュカツ、ゴマ天が楽しめるセットを販売中です。原料はすべて、紀伊水道など近海でとれた上質な魚を使っています。素材よし、使い勝手よしの徳島のローカルフードをぜひ一度、お試しください。

 

「天龍蒲鉾焼」ちくわ・ごま天・フィッシュカツのセットA

 

←その他の「ラシクルモール」の記事はこちらから
←その他の「今日のひとしな」はこちらから

Lacycle mall(ラシクルモール)

●オンラインショッピングモール「Lacycle mall」
https://lacycle-mall.jp

 

●読み物サイト「Lacycle」
https://lacycle-mall.jp/magazine/

 

●Instagram
@lacycle_mall

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ