鍋の翌日

「ecila design（エシラデザイン）」吉田さんvol.4

こんにちは。9月のコラムを担当させて頂いております「ecila design（エシラデザイン）」の店主、吉田です。
4回目最後の朝ごはんのお話は「鍋の翌日」です。

「鍋のシメの卵雑炊」がとても好きです。
残暑厳しい9月、季節的に夕食に鍋をすることは少ないのですが、土鍋で蒸し料理をしたり、煮物の残り汁やストック出汁がある時は、朝卵雑炊にします。具材の凝縮された旨味を含んだシンプルな卵の雑炊は暑い季節でも本当に美味しいです。

前夜が鍋の時はそのままの土鍋で炊きます。

土鍋／4th-market カセロラ8号鍋
バイカラーの美しい土鍋。本体側に蓋受けがないので、縁がスマートで器としても様になります。

器／わかさま陶芸　リム鉢
栃木県益子焼わかさま陶芸さんのリム鉢。深みのちょうど良い大きさで、どんぶり料理やスープ、パスタやご飯物など幅広く使える1枚で、店舗でもとても人気のあるアイテムです。普段使いではシンプルなもやし炒めやポテトサラダなど副菜を盛り付けて使っています。

カップ／4th-marketコク湯呑 灰
甘酒×飲むヨーグルトは土のカップで。甘酒は体のために摂りたいけれど実はあまり得意ではないので、ヨーグルトに入れて頑張って飲んでいます。
グラスを片手にゴクゴク飲むというよりは、両手でカップを持って意を決して飲む感じ。それに甘酒入りということで、やっぱり和の器を合わせたくなります。

チークれんげ／J.furniture
薬味皿／豆皿（頂き物）

個別で作るときは小さな土鍋で。

（ラーメン鍋で一人分）

小さな土鍋／クラフト石川　ラーメン鍋
名前の通り、一人用のラーメンを作るのにちょうど良い容量の土鍋。
土鍋は使いこむほどに沸騰の具合や煮込みの味の深みなど、勝手が良くなっていきます。10年近く愛用しているこの白い鍋は新品と比べるとだいぶ風合いが変化していますが、すっかり馴染んで調理器具として手放せない唯一無二のものになっています。
煮込みや汁物以外にも、魚介の蒸し焼き、オーブン料理に活用したり、お昼の一人鍋にも重宝しています。

左が使い込んだ私物で右が未使用品。こんなに景色が変化！
まだまだ末長く愛用していきたいと思います！

4回に渡ってご紹介した朝ごはんコラム、今回が最終回となりました。
このお話をいただいた時は、大役に大変恐縮しましたが、「簡単な食事でも器使い次第で素敵な食卓になる」というこのコラムのテーマは、店舗でご提案したい事と共通していることだと思い、自分なりの器使い、暮らしのご紹介ができればと務めさせて頂きました。
撮影をして文章を書いてみて、改めて器に支えられた食生活ということ、そして作り手さんへの尊敬と感謝の想いを改めて感じました。
これからも店舗を通じて作り手さんの想い、そして使い手として感じた器の魅力を、丁寧にお伝えしていきたいと思います。

1ヶ月間、お付き合い頂きありがとうございました。

 ecila design
吉田

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