素敵な器を使った朝ごはんコラム、10月担当は「うつわや half lotus」さん

はじめまして。
「器店主の朝ごはん」の10月コラムを担当させていただく、「うつわや half lotus」です。どうぞよろしくお願い致します。
まずは自己紹介から。

岡山市内にオフィスを構えて、展示会や器を楽しむイベントなどを開催しています。
店のコンセプトは、「10年後も20年後も使いたいシンプルな器」を紹介すること。
日本の作家さんの作品がメインですが、韓国の作家さん（1名）やアンティークのスッカラなども扱っています。
作家さんの想いが込められた器は、使えば使うほど美しくなり、艶が出てきて風合いも増していきます。使っているうちにシミになったりキズが出きたりすることもありますが、そうした器の変化の全てが使い手との日々の記憶のようなものだと思っています。

器を選ぶときは、器を持ったときに手に馴染むかどうか、その器に盛りつけたいメニューが3つ以上思い浮かぶかどうかを基準にしています。
「あの料理にしようかな」、「グラスと合わせたら格好いいかも」とか、「旬の野菜を使った料理をしようかな」など、器は私たちの想像力を刺激してくれます。ガラスのお皿と木のフォーク、白磁のボウルと真鍮のスプーンといった器の組み合わせを考えるのも楽しみのひとつ。忙しい平日の朝はインスタントコーヒーとバナナだけでもよし、休日の朝なら少し手をかけて作るもよし。使っているうちに、トーストにはこのお皿、コーヒーはこのマグカップ、お味噌汁はこのお椀というふうに定番の器が決まってくるかもしれません。普段は定番の器を使い、たまに気分を変えて違う器を使ってみる。特別なことではなく日々の生活の中で自由に楽しんで使っていく、そんな器たちを紹介していければと思っています。

器紹介

釉薬の材料にりんごの木の灰を使っているので、白というよりは少しグレーっぽい色のシンプルなお皿。縁が立っているので、キリリとした印象になっています。メインディッシュやワンプレート用に向いています。

上から見ると真四角ではなく4辺が少し膨らんでいて、どこか優しい佇まいをしています。
青みがかった白磁は、どんな料理も鮮やかに見せてくれます。
突き匙は、どこかアンティークのような格好良さ。カットしたフルーツと一緒に使いたくなります。

その名の通り、帽子のツバのような曲線が美しいお皿。少し深さがあるので、前菜やパスタなど、どんな料理も盛り付けしやすい作品です。
スッカラは100年近く前のアンティーク。柄の長さが日本にはないタイプで、調理道具としても使えます。

文様が浮き出て見える陽刻タイプの鉢。麺類にもサラダにも、鶏のから揚げといったおかずにも使えます。

20㎝四方のお皿は、食事用にもデザート用にもおススメです。まるで白いキャンバスに絵を描くように料理を盛り付けていきたくなる作品です。
シンプルな曲線が美しいトングは真鍮製。和菓子やケーキを取り分けるときに重宝します。

素材のブラックチェリーはキメが細かいのでカトラリーにもよく使われます。カッティングボードはパンやチーズをのせるイメージですが、ナムルやだし巻き玉子など、陶器や磁器のお皿と同じ感覚で使えます。

小皿サイズなので、薬味をのせたり刺身用のおしょうゆを入れたり。

漆を薄く塗った隅切り皿は季節の和菓子にピッタリ。実際に手にとってみると、驚くほど薄くて軽く、使っていくほどに艶が出て来るのが楽しみな作品です。
汲み出しは青と白の2色展開。どちらも貫入あり。お茶などの色が染みて貫入の色が濃くなるのが楽しみな作品です。

作品の一部はオンラインショップでご購入いただけます。
https://halflotus.thebase.in

※いずれの作品も手作りのため、写真と実物で色や微妙なサイズ、雰囲気などが違う場合もあります。

→「うつわやhalf lotus」の記事はこちらから
→その他の『器店主の朝ごはん』はこちらから