韓国風な朝ごはん

器店主の朝ごはん
2023.11.25

「ao+水玉-アオトミズタマ-」千葉綾子さんvol.4

こんにちは。11月の「器店主の朝ごはん」のコラムを担当させていただいております
青森県弘前市にある「ao+水玉-アオトミズタマ」店主、千葉綾子と申します。
最終回となる4回目の今日の朝ごはんは、キンパと味噌汁で韓国風朝ごはんです。



キンパはお肉の代わりにシーチキン、野菜も人参、きゅうりなど生野菜を使ったので
火は使わずに、朝の忙しい時間のときも手軽に作れます。

何かを入れ忘れてる?目の前に用意していた彩りのサニーレタスが入ってないね。
まぁ。こんなことはしょっちゅうです。笑
コチュジャン入りの韓国風な味噌汁も野菜たっぷり。普段あまり野菜を食べない息子も
もりもり食べてくれました。



リムが広いお皿は盛りつけた時、お料理が映えますし、いつもの料理もちょっとおしゃれな気分にさせてくれますね。



〈今回使った器〉
リム皿 石黒剛一郎さん
耳付きボウル 牧野潤さん
片口 小川麻美さん
れんげ 中本純也さん
箸置き 若菜綾子さん
お箸 高橋睦さん



愛知県多治見市で作陶されている石黒さん。
シンプルなフォルムに細かな貫入が入り、透明感のある美しい佇まいです。
使い続けるうちにはじめのころより、貫入に色が少しずつ入り込み、味わい深く育ってきました。
これからどんな表情に変わるのか、楽しみです。
※貫入とは陶土と釉薬の収縮率の違いによって生まれる釉薬層のひび割れの模様のこと。



気づけば表情豊かな貫入のお皿がたくさん集まりました。
ひとつとして同じ表情がなくて、味わい深く、見飽きることがありません。
貫入のお皿を眺めながら、お酒を飲みたい。とおっしゃっていたお客様もいらしたな。笑



いつかの写真。バレンタインに主人と息子につくったチョコケーキ。
器は谷口竜さんのもの。
厚みとどっしりと重みを感じながらも、手に取ると揺らぎをかんじる柔らかなラインで
貫入の入りが時を重ねたような佇まい。
久しぶりに心震わす器に出会えて、どきどきしたのを今でも覚えています。

手にして、触れたとき、心に響いたのならそれが出会いなのだと思います。
それが例えば名もなきものだとしても、自分の心に素直に選んだものはとびっきり幸せな出会いです。
皆さんにとってもそんな器との出会いがたくさんありますように。



4週にわたり、わが家の朝ごはんにお付き合いいただき、ありがとうございました。
普段は時間に追われて朝ごはんをじっくりと振り返ることもなかったのですが、今回このような機会を
頂き、なんでもない朝ごはんも気づけば手にしている器も日々の暮らしを彩り、紡いでいく大切ものだと改めて感じました。
言葉にしてたくさんのかたに伝えるということは、簡単ではなかったけれど自分の内側にあるものが整理されて
良い時間となりました。
これからも日々、素直な気持ちで伝えることを続けていきたいと思います。
弘前にお越しいただく機会がございましたら、ぜひお立ち寄りくださいね。
お会いできることを楽しみにしております。

ao+水玉-アオトミズタマ
千葉綾子

 

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ao+水玉(アオトミズタマ)

青森県弘前市元寺町21番地1F
TEL:0172-55-9962
営業時間: 11:00~18:00
定休日: 木曜定休
https://aotomizutama.theshop.jp/
Instagram:@aotomizutama

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