忙しい朝の豚汁とおにぎりの朝ごはん

「うつわギャラリー陶和」塩川さんvol.4

こんにちは。2023年12月の朝ごはんコラムを担当させていただいております大阪府豊中市の『うつわギャラリー陶和』の塩川と申します。私が担当する朝ごはん企画もいよいよ最後となりました。

「年末」「お正月」が目前に迫り、そんなにバタバタしなくても・・と
思うのですがいつもこの時期になると、年末の買い出しのこと、大掃除のこと、元旦に皆で囲むお節料理のことなどいろいろと考えてしまいます。

そんな年末押し迫った寒い朝のご飯は、昨夜お鍋にたっぷり作った豚汁とおにぎりで簡単に。
サッとおにぎりを作って具たくさんの豚汁で温まって、さあ！頑張るぞ！という気持ちにさせてくれる朝食です。

◆今日のメニュー
・豚汁
・卵焼き
・いただき物の練り物とお漬物
・ゆず昆布のおにぎり

◆今日使用したうつわは、写真上から時計回りに

・藤原純　とんがり長板皿/青/S
・たくまポタリー　五寸つむじ皿/やわグレー
・箸置き豆皿は店主の私物です
・鈴木正彦　淡墨小どんぶり

では、ひとつずつご紹介していきます。
◆藤原純　とんがり長板皿/青/S

立体的なエッジの効いた藤原さんの板皿は、お刺身を盛ったり、今日のようにおかずを少しずつ並べたりと、とても使いやすくよく登場します。
お皿だけで存在感があり、何気ない卵焼きも美味しく見えるから不思議です。

◆たくまポタリー　五寸つむじ皿/やわグレー

https://gallery-towa.com/?mode=cate&cbid=2307909&csid=0
たくまさんのお皿はシンプルで使いやすいので、ほぼ毎日使っているかもしれません。こちらはぐるりとつむじ風のように装飾がされたお皿。
色も柔らかいグレーで控え目。
派手ではなく主張することもないのですが、シンプルなおにぎりを置いても周りのラインがおにぎりを引き立ててくれます。

◆鈴木正彦　淡墨小どんぶり

表面の白の化粧土とうっすらと墨のように見える黒色。淡墨シリーズです。
真っ白のうつわとは違い、土感の温かさと化粧土の風合いを楽しむことができます。
おうどん半玉が入る大きさの小どんぶりはお茶漬けにもピッタリです。
今日は具たくさんの豚汁をたっぷりと入れてみました。
我が家の豚汁は、冷蔵庫の野菜室にあるお野菜を何でも入れてしまいます。
出汁にいれた昆布も、柔らかくなったら千切りにしてお汁の中へ。ショウガもたっぷり。
温まります。

さて、ここで、私のとっておきのお気に入りをご紹介します。


右が、廣川純さんのごはん用土鍋。左は、藤原純さんのめし碗です。
いつもご飯は、この廣川純さんのごはん用土鍋で炊いています。
形も何となくレトロ感を感じることができて、とても気に入っています。

普段1~2合のお米を炊飯器で炊いてもなかなか美味しく炊けないのですが、ある時、この土鍋で炊いたご飯のおいしさにビックリ。
タイマーのセットはできないけれど、朝、出かける前にお米を洗っておいて、帰宅後土鍋を火にかけ、沸騰したら弱火で3分、その後、蒸らすこと10分。
土鍋ご飯はもっと難しいと思っていたのに、こんなに簡単だなんて！と感激しました。
一粒一粒が立ったふっくらご飯。炊飯器よりも早く炊くことができます。
土鍋ご飯は昨夜炊いたご飯でも、翌朝変わりなく美味しくいただけます。
まさに魔法の土鍋です。
昨年、火を消したつもりが消し忘れ、恐ろしく焦がしてしまったことがありました。でも、今もこの通り。

1㎝以上の厚さの焦げがあった底もこんなふうになり、今も焦げ付くことなく使えています。

一度この土鍋の良さ、そして炊いたご飯のおいしさを知ってしまったら、もう炊飯器には戻れなくなりました。
今朝のおにぎりも、昨夜炊いたご飯をレンジでチンして握ったものですが、本当においしくて。

そして、もうひとつ。土鍋と一緒に写っている藤原純さんのめし碗は、工房にお邪魔したときに、「試作品ですが・・」と、いただいてしまったオトコマエな、大ぶりのお茶碗です。

中の青い結晶が白いごはんと相性よく、お気に入りのうつわとなっています。

以上、何の変哲もない朝ごはんでしたが、本当に、いつもうつわに助けられています。お楽しみいただけましたでしょうか。

この1ヵ月、お付き合いいただきありがとうございました。

大阪に来られるときには、ぜひお店でお目にかかれることを願って、筆（実際にはキーボードですが）を置きたいと思います。
ありがとうございました。

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