たまちゃんのお弁当ライフ 

1週間特集『たまちゃんの夫弁当』
2017.02.27

たくまたまえさん『たまちゃんの夫弁当』よりvol.1

入園、入学、就職……新しい暮らしが始まる春。お弁当生活をスタートさせる人も多い季節ですね。そこで今週の特集は、お弁当をテーマにお届けします。ご登場いただくのは、毎朝、ご主人のために愛妻弁当を作っている“たまちゃん”こと、たくまたまえさん。たまちゃんが作るお弁当は、「普通のおかずがいちばんおいしい」というご主人のリクエスト通り、白いごはんがすすむ、懐かしの定番おかず。鶏・豚・切り身の魚に旬の野菜……誰でも手に入る食材を、簡単に弁当に仕立てる“たま弁”は、インスタグラムでも大人気です。

今回の特集では、著書『たまちゃんの夫弁当』の中から、これぞ“たま弁”! と編集部が太鼓判を押すレシピを特別に公開しちゃいます。

初日の今日は、毎日のお弁当をどんな風に作っているのか、その舞台裏をご紹介します。

 

 

s-20140213__MG_0842

うちの主人は、凝った料理が苦手です。手の込んだあえものや、ハーブやスパイスをきかせたこじゃれた料理より、いつもの照り焼きやハンバーグ、シンプルな千切りキャベツやごまあえがいいんですって。だから、お弁当用に作るのは、毎日いたって普通のおかずです。そして、私も思うんです。毎日食べるお弁当には、普通のおかずがいちばんおいしいだろうなって。そこんところが同じだから、よかったなあと思います。

 

s-20140213__MG_0497

 

s-20140213__MG_0914

わが家では、作りおきや冷凍はめったにしません。だから、お弁当用のおかずも基本的にその日の朝に作ります。毎日起きたら、まずは2合用の小さな鍋でごはんを炊きます。おいしくごはんを炊き上げることが、お弁当作りで、いちばん大事なことです。

 

s-20140213__MG_0620

ちょっとの量のおかずしか作らないので鍋もボウルもざるも、おままごとみたいなミニミニサイズです。1株のほうれん草をゆでて、大さじ1杯のごまをすって……。作る量に合わせた道具を持っていることは、手早く、楽しく料理をするコツだと思います。

 

s-20140213__MG_0671

『たまちゃんの夫弁当』の本の中で、予想外に反響があったのが、最後の主人からのメッセージです。「ホロッとしました」「私もこんなふうに夫に言われたい」など、読者の方々からたくさん感想を寄せていただいて、主人ともども驚いています。お弁当を作りはじめて、もうすぐ8年。主人からは「もう、でき合いのお弁当には戻れない」と言われています(笑)。忙しく働いている主人の体も心配だし、昔ほど、ふたりで出かける時間がとれないぶん、“食”でつながっている感じかな。慌ただしい日々も「お弁当さえあれば、大丈夫!」って思えるんです。

 

「お弁当さえあれば、大丈夫」とは、なんと力強い言葉! おふたりの暮らしに、お弁当がいかに欠かせないものであるか、伝わってきますね。明日からは、いよいよ選りすぐりの”たま弁”レシピをご紹介します。どうぞ、お楽しみに! 

 

photo:寺澤太郎 text:一田憲子

 

s-20170220_14512-0_s

『たまちゃんの夫弁当』 主婦と生活社刊

“たまちゃん”こと、たくまたまえさんが、夫のために毎日作る愛妻弁当のレシピをまとめた本。鶏・豚・切り身の魚に旬の野菜……誰でも手に入る食材を使った、定番おかずが117品。働き盛りの男性が喜ぶ定番おかずが満載です!

 

 

Profile

たくまたまえ

Tamae Takuma

旬の野菜や果実を使った保存食を“たまちゃん印”として、不定期販売するほか、イベントやワークショップなどを開催。毎朝作るお弁当を紹介するインスタグラム(https://www.instagram.com/tama.tamaben)も人気。

 

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ