沖縄と九州の伝統の焼きものを使った朝ごはん

器店主の朝ごはん
2024.06.08

「Les-VACANCES /レ・ヴァコンス」山崎綾さんvol.1


こんにちは。宮城県仙台市で民藝中心の手仕事を扱う店「Les-VACANCES」店主の山崎綾です。6月の朝ごはんのコラムを担当させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


いつも朝ごはんを作るにあたって心がけていることがあります。
・季節の旬の元気な野菜を食べる。
・できるだけ東北の食材を食べる。
・無農薬の生野菜を朝に食べて”雑菌”に強くなる、です。


今日の朝ごはんは友達の畑で採れた”のらぼう菜”を油揚げと一緒に焼き目をつけて、キノコのマリネで和えたもの。この春、ハマってよく食べていました。リズミカルな櫛目が美しい小鹿田焼のお皿は朝食の定番です。



”納豆麹”はお客様に教えていただいたレシピ。切り干し大根や昆布、黒ゴマを多めに入れて、ご飯にかけていただきます。もうオカズはこれだけで良いのでは?と思えるほど栄養満点。3週間保存できるので、たくさん作ってお弁当に持って行ったりしています。
沖縄のワンブー(縁付きの小鉢)に。



味噌汁は、パンを食べる日も飲むようにしています。
タンパク質が摂れるよう出汁を取り、ミネラルが取れるように海藻を入れるようにしています。宮城県の漆器の塗り師さん・小野寺公夫さんのお椀に。



毎日同じようなものを食べていることには変わりはないのですが、季節の野菜を食べていたり、それに合わせて器を替えることで朝から気持ち良く過ごせます。

1回目の朝ごはんは、当店でも比較的取り扱いが多い、沖縄と九州の伝統の焼きものを使いました。わが家でほぼ毎日使っている器です。

作り手やそのご家族が土作りから行い、手作業、手描き、薪が燃料の窯で焼いているものもあります。
長く使い続けているわが家の器は購入した時と比べると味わいが増していて、色みや表情が大きく変化しています。手仕事の焼きものは温かみがあり、使えば使うほど美しさが増していきます。長く使えるよう丈夫に作れるのも職人さんの熟練の成せる技なのです。



毎年初夏の頃に「沖縄・やちむん(焼きもの)展」、秋頃に九州の窯(その年によって内容は変わります)の展示会を開催しています。窯出しの中から厳選された上りの良い器たちが並びます。是非、展示会の商品もご覧いただけたら嬉しいです。

 



マカイ(飯碗の形)・・・沖縄県 右)北窯、左)糸満の作り手のもの
味噌汁椀(漆器)・・・塗り師/ 宮城県 瀾漆工房・小野寺公夫
7寸皿(21cm)・・・大分県 小鹿田焼
ワンブー(縁付き小鉢)・・・沖縄県 右)読谷の作り手、左)横田屋窯
その他
手前湯呑み・・・鹿児島 龍門司焼
その他の焼きもの・・・沖縄 やちむん
箸・・・福井県 乾漆はし
4寸急須台・・・島根県 森山ロクロ
コースター・・・倉敷本染手織り

 

 

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Les-VACANCES /レ・ヴァコンス

宮城県仙台市青葉区立町9-14 正栄ビル西公園101
TEL/FAX:022-702-3813
定休日:木・金曜・不定休
http://www.les-vacances.info
Instagram:@les_vacances74
X:@les_vacances74

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