涼しげな手吹き硝子と木工品と朝食

器店主の朝ごはん
2024.06.29

「Les-VACANCES /レ・ヴァコンス」山崎綾さんvol.4

 

こんにちは。「Les-VACANCES 」店主の山崎綾です。6月の朝ごはんコラムも早いもので最後の回となりました。最初の回の頃と比べると宮城は季節も爽やかな初夏から本格的に暑くなり、それにともなって涼しげな手吹き硝子と木工品をいくつか取り入れてみました。最後までどうぞよろしくお願いいたします。


仙台市にも美味しいパン屋さんはたくさんあって、朝食のためのパンを買うのが楽しみです。今回は、お店の近所の「まいにちのパン 日々」さんのパンドゥミ。パンドゥミは砂糖を使ってないので、パンにジャムや蜂蜜などを付けて食べる時に合うように感じます。


けやきのパン皿(富山) サクラバターナイフ(広島)
パンの時はたいてい木の皿を使います。木に塗装がされてないお皿は、焼きたてのパンを乗せても熱を吸ってくれるので蒸れずにサクサクのまま食べることができます。
形に無駄がなく美しく、機能的です。また表面が滑らかで、長く使い続けるとバターやパンの油が染み込み良い色になっていきます。私が使っているもので16〜7年くらいです。当店でも定番商品です。


太田潤さんのモール中鉢 片口 カトラリーレスト 
この時期になるとレタスもモリっとボリュームが出てきます。新鮮な生野菜をたくさん食べたくなるので、わが家では太田潤手吹き硝子工房のモール中鉢が大活躍。両てのひらに乗るくらいの量のサラダが入ります。
小ぶりの片口は、口が開いてるので食べる分だけ即席でドレッシングやディップソースを作ったりできて便利な形です。今回は、蒸し野菜に付けるフムス風ディップを入れました。
カトラリーレストもシンプルな丸のタイプ。大きいサイズは、スープ用スプーンやバターナイフが乗せられます。


星耕硝子 足付き輪花デザートボウル/蓋もの/八角耳付き花器
足付きの硝子はワイングラスに始まり大好きなアイテムです。こちらのデザートボウルは、ちょっと地味めな料理を乗せるとグッと引き立ちますし、脚があると食卓で場所を取らないので何かと頼りになります。
蓋ものの中身はシナモンシュガーです。これとトーストの組み合わせにここ数年ハマっています。色付きの硝子は遮光の効果もあるので、常温保存のものを入れるときに重宝します。
紫陽花を生けた花器は、特注で作っていただいたものです。サイズや形がちょうどよく、植物を引き立たせてくれるような静かな佇まいです。



砥部焼 五松園窯 リム皿 6寸
4寸(Φ12cm)から8寸(Φ24cm)まで3cmピッチで作っているリム皿。
とても使いやすく、お料理や他の焼きものとも合わせやすいので人気のシリーズです。
一見シンプルですが手作業のため、リムの幅や角度、色みも1枚1枚個体差があります。



沖縄 横田屋窯 5寸皿 / 熊本 小代焼マグカップ
主人は、ほぼ毎朝目玉焼きを食べます(私は食べたり食べなかったり)。シンプルな目玉焼きもお皿の柄によっていろんな表情が楽しめます。
小代焼のなまこ釉は個人的にも好きな技法です。昔ながらの青白い釉薬の中に少し茶のような色みが混ざった表情がとても美しく食卓にさりげなく1つ差し込むのが楽しみです。今回はマグカップを使いました。

 


その他
ティーポット・・・石見焼宮内窯
バターケース(牡丹)・・・有田焼・大日窯
マグカップ・・・ARABIA ヴィンテージ ”ANEMONE”
カトラリー・・・ヴィンテージ他


昔ながらの焼きものや熟練の技で作る職人さんの手仕事、またその土地の伝統の器を使った朝食はいかがでしたでしょうか。ありふれた朝食の内容で大変恐縮でしたがお付き合いいただきありがとうございました。
朝は誰もが忙しく、朝食を作ったり、器を使って洗う時間さえ惜しいと思います。でも小皿でもマグでも何か1つでいいので手仕事の器を使ってみてください。日本の季節を意識し日々、豊かな気持ちで過ごせることと思います。

 

 

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Les-VACANCES /レ・ヴァコンス

宮城県仙台市青葉区立町9-14 正栄ビル西公園101
TEL/FAX:022-702-3813
定休日:木・金曜・不定休
http://www.les-vacances.info
Instagram:@les_vacances74
X:@les_vacances74

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